今回は、前回お話しした「自分自身のゴールを明確にし、現在のレベルに合わせて一人ひとりに最適化する」「インプットのためのインプットは、これ以上するな!」「英語力は、コミュニケーション力」という3つのポイントを具体的にどのように英語学習に活用すべきかをお話ししたいと思います。

 まず、実際に、仕事で英語を使っている人たちの学習方法を把握するために、コーチング英会話TORAIZ(トライズ)語学研究所が行った「業務で日常的に英語を使って口頭でのコミュニケーションを行っている外資系ビジネスパーソンを対象とする英語学習に関するアンケート」(調査委託先:マクロミル)の結果について共有したいと思います。

英会話学校でのアウトプットはやはり必須

 結果は、興味深いものでした。まず、役立った英語学習方法として英会話学校でのアウトプット練習が1~3位を占めたことです。やはり、実践的な英語を話すというアウトプット練習が極めて重要だということかと思います。また、国内の英会話学校が全体の1位であることは当然とも思いますが、その次に海外(英語ネイティブの国)での英会話学校が続いています。そして第3位がオンライン英会話となっています。第4位は自宅学習(映画・TEDといった動画・音楽などのシャドーイング)、第5位は自宅学習(アプリ)でした。

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 3位までが英会話学校やオンライン英会話などの英会話のレッスンですので、まずは英会話レッスンの選び方と使い方について考えていきましょう。現在は、様々な英会話レッスンの形態が存在します。そこで選択を容易にするために主要な英会話レッスンをマッピングしてみました。

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 このマップは、縦軸を価格、横軸を個別最適の度合いとしています。つまりマップの上にあるものほど価格が高く、右にあるものほど個別最適がなされているということになります。

 この2軸でマップを構成したのは、前回説明した通り、その人の英語学習のゴールや現在のレベルに合わせて個別最適化できるかどうかが時間あたりの学習効果を決める大きな要素であることと、レッスン形態ごとに価格差があるためです。例えば、安価な非英語ネイティブによるオンライン英会話レッスンであれば25分で数百円ですが、英語ネイティブによるマンツーマンの専門的なレッスン(例えば会計など)であれば数千円以上になり、10倍以上の価格差があります。

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