語学学習によるキャリアパスの可能性

 さて、ここまで「日本のサッカー選手の語学力」について説明してきましたが、現在、日本のサッカー選手の多くが語学力を身につけ、世界で活躍することを目指すのはなぜでしょうか。

 もちろんスポーツ選手としてより高みを目指したいという側面はあるでしょう。しかし、それだけではないと私は思います。

 やはり経済的な面もあるのは否定できないでしょう。ビジネスとして、海外サッカーリーグのほうがはるかに大きな可能性があるのは事実です。実際に、Jリーガーの1年目の年俸は日本人の平均年収と変わらないこともあります。そこで順調に実績を上げれば、数千万円までは上がるようです。しかし、海外に移籍して成功すれば1桁以上変わり、1億円以上の年俸が十分にあり得るのです。

 例えば三笘薫選手は、川崎フロンターレ時代のおよそ2000万円の年俸からブライトン移籍後は約1億7000万円へと、数年間で飛躍的に伸びています。

 さて、ここで読者の皆さんに考えていただきたいことは、ビジネスパーソンでも同じように語学力がレバレッジになり得るということです。「自分のコアのスキル」×「語学力」で飛躍する可能性があることを念頭に置き、ぜひ自分のキャリアパスを考えてみてください。

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。

春割実施中

この記事はシリーズ「その英語学習法、間違ってます!」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。