日本代表選手の語学力はどれくらい?

 守田氏の回答から、サッカー選手が海外で活躍するための語学力の重要性が分かりました。そこでトライズ語学研究所では、22年のW杯で日本代表に選ばれた選手の語学力について、公開情報から可能な限りデータを収集してまとめました。結果は次の通りです。なお、語学力については以下の通り定義しています(データは「トライズ語学研究所」調べ)。

◯:英語での会見動画や英語によるコミュニケーションが確認できる
他:英語以外のドイツ語やスペイン語、イタリア語の習得に注力している 
?:確認できる公開情報がない

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 まず、日本代表選手26人のうち、19人が海外組です。また、海外で活躍している選手の中には、けがなどの理由で選出されなかったものの、実力は日本代表レベルという選手がたくさんいます。日本がW杯に初めて出場した24年前には海外組が1人もいなかったことから考えると、日本のサッカー選手の国際化が進んだことがよく分かります。

 海外組19人のうち、少なくとも15人は英語での会見動画や、英語でコミュニケーションを取れることが確認できました。

 また、英語圏以外の国や地域のチームに所属した経験のある選手、例えばイタリア語を習得した長友佑都選手やスペイン語でインタビューに対応している柴崎岳選手らを含めると、21人は日本語以外の言語でコミュニケーションがしっかりとれるレベルにあると推定します。このことは、日本のサッカー選手が世界最高レベルで活躍するために、語学力が鍵になっていることを示しています。その背景には、2つのポイントがあると考えます。

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