ゴールまでに必要な時間はだいたい分かっている

 こうしたあるゴールに到達するまでに必要な時間は、ゴルフだけでなく様々な物事である程度決まっています。例えば、公認会計士試験合格であれば3000時間、宅地建物取引士試験合格であれば300時間程度の学習時間が必要とされています。また大学を卒業して仕事に就いた人がビジネスで使えるレベルの英語を習得するには、1000時間が必要です(英語学習に必要な時間については「週1回の英会話教室通い、英語が話せるようになるまで何年かかる?」を参照してください)。

 資格スクールや語学スクールなどのサイトにおいて短期間で合格・習得できる、などとしている事例には気を付ける必要があります。こうした事例はまれなものである可能性があります。確かに、大学在学中、1年程度の学習で司法試験に合格するような人もいるので、資格取得のための学習や語学の習得を短期間で達成できる人がごくまれにいるのは事実だと思います。しかし、そのような人は一握りです。高校時代にスポーツでインターハイに出たとか、大学入試模試の偏差値が70を超えていたといった人でない限り、標準的な計画を立てるのが基本だと思います。

 このようにゴールにたどり着くまでの時間を把握したら、次は自分が学習のために投じることができる時間を1週間単位で算出します。平日は毎日1時間、土日にそれぞれ5時間とすれば、合計15時間となります。すると、宅建士であれば20週必要となり、ざっくり言えば6カ月前から準備すれば間に合うということが分かります。これで仮計画としましょう。

(写真:PIXTA)
(写真:PIXTA)

 次に重要なのは、ゴールまでの教材一式をそろえることです。もちろんオンラインやスマートフォンのアプリでも結構です。そして、それぞれの教材について、どのくらい学習時間が必要かをざっくり見積もるのです。そのためには、数日間その教材を使って学習をしてみましょう。すると自分が1日でこなせるだいたいの量が分かってきます。この量で仮計画が達成できるでしょうか。もし時間が足りないようであれば、1週間の学習時間を増やす工夫が必要です。

 時間が余るようであれば、当初そろえた教材一式にさらに模試や練習問題などを追加するのも、より確実に目標を達成するためのよい方法です。このように教材ごとにかかる時間を割り出して、取り組む順番に並べて予定通りに終わるかを確認します。このステップを踏んで本計画を作りましょう。

 あとはこの計画をリアルタイムに見直しながら進めていくことです。どうしても忙しく進捗が遅い場合、1週間の中で調整できるのであればその週の間で調整してしまいましょう。もしそれでも追いつかない場合は、教材を減らしたり計画自体を見直したりすることがあっても構いません。大事なことは、全体の計画を常に把握しておくことです。

 Tさん、以上のことに注意して計画を立てて、1年を過ごしてください。今年こそきっとしっかりした成果が上がると思います。応援しています。

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