経営学の最前線の知見を、企業が抱えるさまざまな課題の解決に生かすにはどうすべきか。気鋭の若手研究者がさまざまな論文を読み解きながら、まだあまり知られていない「経営学の使い方」を実践的に探る。
シリーズ
現場を変える・経営理論の最前線

25回
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「部下のキャリア相談にのって」 会社のむちゃぶりに悩む上司
部下のキャリアに対する相談や支援に頭を悩ませている上司が増えている。「部下がこれからどう働きたいのかについて相談にのってあげてほしい」と人事部などから言われたものの、多くの上司が「何をしたらいいのかが分からない」と頭を抱…
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寝る前スマホはOK? 夢占いの効果? 睡眠の経営学、驚きの最前線
ビジネスパーソンが持っている力を発揮するには、しっかりした睡眠が欠かせない。経営学は経営にまつわるすべてのことを扱う以上、睡眠も重要なテーマの1つになる。世界の研究の最前線では「寝る前のスマホ」「夢占いの効果」などについ…
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「使えるキャリアアドバイザー」の見分け方 経営学の最前線が示す
就職や転職、あるいは職場での働き方をアドバイスする「キャリアアドバイザー」は本当に役立つのだろうか。経営学の最前線の研究は、アドバイザーのネガティブなフィードバックが「よくない影響を与える」可能性があることを示す。
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ラグジュアリーブランド研究の最前線 歴史がない企業にもできる?
世界の最新の経営学では、「ラグジュアリー」を体現し、維持するためのマネジメントについて、ケーススタディーを通した実証的な研究が進んでいる。ラグジュアリーなブランドづくりの世界が少しずつ見えてきた。
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「リーダーの言葉」研究の世界最前線 「常にビジョン語る」はダメ
「あなたの職場に世界の経営学を」というコンセプトの下、今回取り上げるのはリーダーの言葉を巡る研究の最前線の成果だ。直面する仕事の悩みを「今の経営学」で解消しよう。
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最新研究からひもとく「星野リゾートの教科書」
経営学の理論は進化している。ここでは経営学の理論を実践していることで知られる星野リゾートが「教科書」とする本をひもときながら、最新の研究との関係を考察してみよう。
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職場に役立つ経営学の最新論文を探すには 「コンセプト化」がカギ
「現場の問題を解決するために、経営学の知見を参考にしたい」と思った際、どうしたらいいだろうか。ここでは「グーグルスカラー」を用いて、自社に役立つ海外の最新学術論文を探す2つのポイントを説明しよう。
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経営学の理論を実践しても、うまくいかないことがあるのはなぜ
統計分析の手法が洗練される中で、定量データによって裏打ちされた経営学の理論に高い信頼を置く人は多いだろう。しかし、実証された理論をそのまま実践しても大きな価値が生まれるとは限らない。職場における社員間の対立(コンフリクト…
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スタッフの「笑顔」がマイナスに? 顧客をファンにする近道とは
「顧客をファンにする」上で、スタッフの「笑顔」や「あいさつ」は欠かせない、と思いがちだ。しかし、最新研究では、顧客によっては「笑顔がファンづくりにつながらない」ことが明らかになっている。一体どうしたら顧客の心をひきつけら…
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AIは単純作業もクリエーティブな仕事も奪う 人はどう臨むべきか
「AI(人工知能)に奪われる仕事」は単純作業であり、クリエーティブな仕事はAIに代替されないと考えられてきた。しかし、この「定説」が最近崩れつつある。キーワードは「拡張」。そしてAI時代の働き方のカギを握るのが「オペーク…
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就活に最前線の経営学を生かそう ガクチカから無力感克服まで
経営学の最新の知見を実際の現場にどう生かすか。この視点は就職活動を進める就活生にも有効だ。就活生にとって最初のステップ「夏のインターン」が始まろうとしている今、夏のスペシャル企画として、就活生が入手できる書籍を通じて、効…
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「厳しい上司」は部下を育てられるか? 3タイプを徹底分析
経営学において近年、上司の「厳しさ」が果たす役割の研究が実証的に進んでいる。「厳しさ」は部下にとってプラスにもマイナスにもなるが、社員を育てる「厳しさ」とは、どのような「厳しさ」だろうか。3つの角度から考えてみよう。
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企業の政治への接近、行き過ぎるとイノベーションが失われる
ロビー活動などを通した企業の政治への働きかけはどうあるべきだろうか。なかなか表に出にくい面もあるが、成果を上げられるかどうかが業績を左右することもある。経営学の最前線では、ケーススタディーや定量データに基づく実証研究が積…
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えっ、「注意散漫」が創造性の源? ひねくれ者が革新生む理由
近年の経営学では「気が散っている時こそ、クリエーティブなアイデアが生まれる瞬間」とする実証研究が進んでいる。仕事に害をもたらすように思える「注意散漫」を「創造性の母」にできるのはなぜか。クリエーティブを生む方法が見えてき…
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どうすればビジョナリー・カンパニーになれる? 心に届く伝え方
ジム・コリンズの『ビジョナリー・カンパニー』の発刊以降、組織がビジョンを持つことの重要性はビジネスの世界において常識となっている。では、リーダーはビジョンをどのように語れば効果を上げられるだろうか。近年の経営学ではこの問…
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リモートで社員を効果的に監視する方法 最新経営学で説明
新型コロナウイルス禍でのリモートワーク拡大の中、企業が社員を「監視」する仕組みの導入が進んでいる。だが、仕組みだけつくってもうまくいかない。その理由と解決のヒントを最新の経営学の成果から探ってみよう。
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レジリエンスのあるPDCAの回し方 世界の最新3論文で検証
新型コロナウイルス流行が生み出した「不確実性」の中で、PDCAが機能不全に陥り、逆に足を引っ張っているかのように感じられる会社は少なくなかった。どこに課題があったのだろうか。最新の3つの論文に解決のヒントがある。
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ネット上のマイナスレビューは無視すべきか 最新経営学で検証
インターネット上のレビューやSNS(交流サイト)の反応に企業はどう対応すべきか。経営学の世界ではこのところ実証研究が急速に進んでおり、データに裏付けられた解決策から学べることは多い。
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コロナ対策でも経営でも、専門家の意見に立ちはだかる「3つの壁」
組織において、専門家の意見が軽視されることがある。政府の新型コロナウイルス対策についても「専門家の意見が軽視されているのではないか」という批判を耳にする。なぜ、こうしたことが起こるのかは、経営学の視点から考えると分かりや…
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東京五輪と最新経営学 「金メダル」部下の育て方
上司が部下に「金メダル」級の活躍をしてもらうには、どうしたらいいか。東京五輪でメダルを獲得したトップ・アスリートの言葉や行動も参照しながら、最前線の経営学の成果から検証する。
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不屈の路程
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
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グルメサイトという幻
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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テスラが仕掛ける電池戦争
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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