「アリババよりも長く存続しなければならない」

 中国アリババ集団創業者の馬雲(ジャック・マー)氏に、こう言わしめた社内組織がある。2017年10月に設立が発表された研究開発機関「達磨院(DAMOアカデミー)」だ。

アリババの研究開発機関「達磨院(DAMOアカデミー)」

 3年間で1000億元(約1兆7000億円)という巨額研究費を投入。北京市、浙江省杭州市、シンガポール、テルアビブ、ニューヨーク、サニーベール、シアトルの世界7都市に拠点を構え研究開発を進めているが、R&D部門ということもありその実情は知られていない。

 テクノロジーの信奉者であるマー氏だが、意外なことに長年研究部門の設立を拒否し続けてきた経緯がある。「当社はベンチャー。技術は重要だが、会社がきちんと安定するまで研究開発に乗り出すことは危険と考えていた」(マー氏)。

 そのマー氏が会社設立から18年目になって満を持して作ったDAMO。いったい、いかなる組織なのか。

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