異業種とベンチャーの参入で成長の兆しを見せる日本の宇宙産業。この成長速度を加速させるには、豊富な人材が不可欠だ。現状の日本で宇宙機器産業に関わる人材は1万人未満。流動性も低く、層は薄い。宇宙人材を輩出する苗床をどう育てればいいのだろうか。

 日本時間2月21日午前2時36分。米バージニア州のワロップス飛行施設からロケットが打ち上がると、NASA(米航空宇宙局)の中継をZoomで見守っていた日本の民間宇宙開発団体「リーマンサット・プロジェクト」のメンバーから大歓声が上がった。

ISSのロボットアームが積み荷をつかもうとする瞬間の写真(NASA提供)
シグナス補給船に積み込まれていた自撮り衛星は、アームを伸ばして衛星自身と地球を撮影する(イメージ画像)

 宇宙へ向かったのは、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届ける米ノースロップ・グラマンの「シグナス補給船」。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の実験装置や船外活動の備品などの物資の中に、リーマンサットが製造した人工衛星も積み込まれていた。

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