小泉文明会長は「赤字の額はあまり気にしない。勝者総取りの領域は赤字でも継続して一点突破を図る」と話す(写真はすべて的野弘路)
小泉文明会長は「赤字の額はあまり気にしない。勝者総取りの領域は赤字でも継続して一点突破を図る」と話す(写真はすべて的野弘路)

 フリマアプリというブルーオーシャンを切り開いたメルカリ。国内市場の開拓と同時に欧米にも進出し、2019年にはレッドオーシャン化しつつあったキャッシュレス決済にも参入した。

 ただ、18年には英国のフリマアプリ事業から撤退した。20年にはキャッシュレス決済「メルペイ」でNTTドコモと提携を発表し、独自の開拓から戦略を切り替えた。一方、米国事業は赤字が続いているが、単独での市場開拓を続ける。「撤退」「提携」「維持」と矢継ぎ早に意思決定している。

 様々なサービスがすぐにレッドオーシャン化する今、どのようなモノサシを持って経営を判断しているのか。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1125文字 / 全文1408文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「レッドオーシャンで勝つ!」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。