コロナ禍で需要の伸びる食品宅配サービスは、スーパー大手が攻勢をかけ急速にレッドオーシャン化している。その中でも成長を続けるのがオイシックス・ラ・大地だ。同社の強さの源泉はどこにあるのだろうか。

 コロナ禍の「巣ごもり」需要の恩恵を受ける食品宅配サービス。矢野経済研究所の調査では、国内の食品通販市場は2020年度に19年度見込み比5%増の4兆100億円に拡大する。

 千載一遇のチャンスを逃すまいと攻勢をかけるのがスーパー大手だ。西友は2月、楽天と共同運営する「楽天西友ネットスーパー」の物流センターを大阪府茨木市に新設すると発表。ライフコーポレーションも3月、ネットスーパー専用アプリを提供開始するなど動きを活発化させている。イオンやイトーヨーカ堂も同様にネットスーパー事業を強化しており、急速にレッドオーシャンの様相を呈している。

 そんな競争が激化する市場で成長しているのが、有機・無添加食品やミールキットの宅配などを手掛けるオイシックス・ラ・大地だ。20年4~12月期の売上高は747億円と前年同期比で43%増加。主力の食品宅配サービス「Oisix(オイシックス)」の会員数は20年12月末時点で28万5168人と、スーパー大手が攻勢をかける中でも3カ月間で約1万人伸ばしている。

主力の食品宅配サービス「Oisix(オイシックス)」の会員数は2020年12月末時点で28万5168人と3カ月間で約1万人増えた。
主力の食品宅配サービス「Oisix(オイシックス)」の会員数は2020年12月末時点で28万5168人と3カ月間で約1万人増えた。

 競争が激しくなる中、なぜオイシックス・ラ・大地は業績を拡大できるのか。高島宏平社長は「参入者は増えているが、ライバルの動向をまったく見ていない」と語る。

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