コロナ禍でビジネスパーソンの働き方や人材の管理、採用など「人事」の在り方は激変した。コミュニケーションの場は職場からオンラインに、部下や同僚がそばにいない環境など、ニューノーマルの働き方に適応しきれず、悩んでいるビジネスパーソンも少なくないだろう。部下のマネジメント、新卒採用、人材育成にまつわる変化にどう対応するのか。大手企業の外部面接業務や採用・育成・人事評価に関する仕組み作りなどを手掛ける人事コンサルタント・安藤健氏がコロナ下の人事を「解体」する。(写真:PIXTA)
シリーズ
安藤健の人事解体論

9回
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Z世代の新卒採用 中小企業は「採用のカスタムメード」に勝機あり
Z世代が大卒で社会人となりはじめて数年がたつ。2023年や24年卒の学生もZ世代だ。旧来の世代とは異なる価値観を持ったZ世代の採用で必要なことは何なのか。今回は、知名度では大企業に劣る中小企業がZ世代の採用で気を付けるべ…
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社員の囲い込みは逆効果 「自律」支援が離職を防ぐ
新型コロナウイルス禍によって働き方やビジネスパーソンのキャリア観は激変した。就職活動中の学生の半数以上が、入社する前から転職を意識する今、企業は若手のキャリア観とどう向き合うべきなのか。「囲い込み」はむしろ逆効果だ。
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内々定大量取り消し事件に学ぶ スタートアップの新卒採用は慎重に
21年秋に世間をにぎわせた不動産系スタートアップによる「内々定取り消し」の炎上騒動。企業は新卒採用にどう臨むべきなのだろうか。
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就活セクハラは今や、おじさん面接官の問題ではない
近年、続発している採用担当者による就活セクハラ事件。なぜ就活セクハラは繰り返されるのか。近年の事件の傾向を見てみると、その背景にはひと昔前とは異なる事情があるように思える。
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「リモートワークの部下は成果主義で評価すべきだ」という誤解を解く
リモートワークの普及で人事評価の在り方が問われている。「会えないから」といって、成果至上主義に走ってしまうのは安直だ。コロナ後の人事評価では、部下には「説明責任」、上司には「客観的なフィードバック」が求められる。
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コロナ禍の就活、「ガクチカ」は「学業で力を入れたこと」を聞こう
コロナ下の就活で、学生が面接でアピールできる内容に変化が起きている。採用面接が始まっている2022年卒予定の就活生や今後、夏に向けてインターンに参加する予定の学生たちから聞こえてくる悩みは例年とは少し異なるものだった。
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「オンライン面接はリアル面接にかなわない」という誤解を解く
コロナ禍における新卒採用活動で急速に主流となったのがオンライン面接。就活のオンライン化は2年目でまだまだ企業も学生も手探りを続けている。特に「オンライン面接はリアル面接に劣る」という偏見はいまだに根強い。だが、工夫次第で…
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22年卒就活 人事は「買い手市場」の幻に惑わされるな
コロナ禍によって「買い手市場」となった就活戦線。学生の動き出しも早期化したことで、企業側はより早く、より多くの学生と接触できるようになった。一方で「企業優位の就活」と油断はできない。人材争奪は例年以上に激しくなる可能性す…
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コロナ下でこそ試される上司の腕 「会えない」は言い訳に過ぎず
コロナ禍によって大きく変わったビジネスパーソンの働き方。在宅勤務が主流となりつつある中で、部下のマネジメントや部内コミュニケーションの在り方に悩む管理職は少なくない。そもそもテレワーク下でのマネジメントはコロナ以前のそれ…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回