岸田文雄政権の支持率はこのところ、大きく低下している。岸田政権が発足して1年の10月4日、僕は岸田氏と会い、思うところを述べた。

支持率が低迷する岸田文雄首相(写真=AP/アフロ)
支持率が低迷する岸田文雄首相(写真=AP/アフロ)

 岸田政権の支持率が低下する最大の理由は、自民党と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係である。自民党の国会議員のうち旧統一教会と何らかの関係を持つ議員が半数近くにおよぶことが分かってきたが、岸田氏は特に関係の深かった議員に対しても、断固とした処分ができていない。

 なぜできないのか。これは岸田氏が、最大派閥の安倍派に気を使っているからだろう。例えば、亡くなった元首相、安倍晋三氏と旧統一教会との関係について調べようとしない。

 しかしこのままでは国民は納得しない。僕は、自民党が第三者委員会をつくって調査すると同時に、与野党で協議して政治とカルト宗教との関係を断つ厳正な法規制をつくるべきだ、と考えており、そのことを岸田氏に伝えた。

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