9月29日に自民党総裁選が投開票され、岸田文雄氏が第27代総裁に選ばれた。今回の総裁選は国民の期待に沿うために踏み出したはずだったが、果たしてそうなっただろうか。岸田氏は首相就任した後、11月の衆院選をどのように戦うのか。

自民党の新総裁に選ばれた岸田文雄氏(写真:共同通信)
自民党の新総裁に選ばれた岸田文雄氏(写真:共同通信)

 総裁選の結果はおおむね予想通りだったが、意外だったことがある。

それは1回目の投票だ。

 当初、ここでは河野太郎氏が勝つと思われていた。しかし、ふたを開けてみると、1位が岸田氏の256票(議員146票、党員110票)、2位が河野氏の255票(議員86票、党員169票)だった。さらにここでの議員投票は高市早苗氏が114票となり、河野氏を上回っていたのである。

 報道各社の世論調査では、圧倒的に河野氏の支持率がトップだった。例えば、9月4、5日にNNNと読売新聞が合同で行った全国世論調査では、「自民党の中で次の首相には誰がふさわしいか」という問いに対し、河野氏と石破茂氏を選んだ人の割合がそれぞれ20%強であり、続いて岸田氏が12%、高市氏、野田聖子氏は1桁台だった。

 9月25、26日に日本テレビが自民党の党員・党友を対象に「総裁選で誰に投票するか」を尋ねた電話調査でも、河野氏が40%でトップ、岸田氏が25%、高市氏が19%、野田氏が6%だった。

 ここまで支持されていたはずの河野氏が、総裁選ではなぜ、今回の結果となったのか。

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