自民党が大勝の参院選。安倍晋三元首相が急に亡くなり、衆院を解散しなければ2025年まで国政選がない中、田原総一朗氏は「激しい派閥抗争が起こる可能性がある」と危惧する。そうなれば、憲法改正の議論に影響が出かねない。

7月10日の参院選は自民党の大勝という結果になった。これだけ見れば、自民党は野党にあまり気を使わずに、これまでにも増して安定して政権運営する基盤を得たことになる。もともと自民党の勝利が見込まれていたが、安倍氏が亡くなったことで追悼ムードが高まり、自民党の当選者数は予想よりも増えたのではないか。
しかし好事魔多し、とはよく言ったもので、油断すれば、政策をどうこうする前に派閥抗争が起こる可能性がある、と僕は懸念している。なぜなら今回の選挙後、岸田文雄首相が衆院を解散しなければ2025年まで3年間も国政選挙がないからだ。安倍氏が急に亡くなったことが重なり、さまざまな見方が出ている。
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