縁あって、山形市南部にある児童遊戯施設「シェルターインクルーシブプレイス コパル」(通称コパル)を見学した。素晴らしい施設であり、地方創生という点でも一つのモデルとなり得るので、ぜひ紹介したい。

山形市の「シェルターインクルーシブプレイス コパル」
山形市の「シェルターインクルーシブプレイス コパル」

 コパルは大型遊技場、体育館、図書コーナーなどの屋内設備と5つの屋外広場をそろえた施設で、2022年4月にオープンした。周囲は美しい田園地帯で、蔵王連峰を遠望する地にある。

 山形市にはこれまでも児童遊戯施設「べにっこひろば」があった。ただこの施設は人気が高くかなり混雑するため、市民からは新たな児童遊戯施設を求める声が上がっていた。それに応えてできたのがコパルだ。

 コパルには従来の児童遊戯施設と異なる大きな特色がある。それはその名にある通り「インクルーシブ(inclusive)」を具現化していることだ。

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