Focus 20
データで解き明かす不動産の真実

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本当にコロナで街の評価は変わったのか 「住みここちランキング2021」
新型コロナ禍が不動産に与える影響として、テレワークの定着で地方や郊外の人気が高まっていると言われている。実際に東京都の人口が減少に転じたという報道もあった。しかし、筆者が企画・設計・分析を行い、毎年発表している「いい部屋…
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生活保護受給者の家賃が割高になる理由
以前の記事で、3カ月以上に及ぶ深刻な家賃滞納と生活保護の受給にはかなり強い関係があること、賃貸住宅に住む高齢者世帯の実に約3割が生活保護を受給していることなどを示した。賃貸住宅市場における生活保護受給世帯の割合は意外に大…
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“持ち家派”のあなたも無関係ではない 家賃滞納のメカニズムとは
連載の4回目、5回目で「持ち家VS賃貸論争」を取り上げたところ、読者から多くのコメントが寄せられた。「社会の先行きが見通せない中、住宅ローンの返済よりも家賃を支払うほうがリスクが少ない」という意見もあった。実は家賃滞納に…
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やっと「中古で十分」の時代が到来した
前回の記事では、1981年に行われた耐震基準の大幅な改定「新耐震」や、日本人のライフスタイルの変化により住宅が陳腐化したため、中古よりも新築が好まれていたということを指摘した。住宅の品質向上が落ち着き、「新耐震」の住宅が…
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「日本人は新築好き」は幻想にすぎない
日本人は欧米人とは違い、新築住宅が大好きだとよく言われる。「古い建物を大事にせず、スクラップ&ビルドを繰り返している、もうそんなことはそろそろやめてはどうか」という意見はよく聞かれる。また、「日本の住宅寿命は30年程度で…
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持ち家率が低下 「賃貸なら自由な人生」は本当か
前回の記事で述べたように、持ち家か賃貸かという議論は、世の中の人々の大多数が年齢を重ねるに従って持ち家を選んでいることから、結論は出ている。持ち家とは、自分自身を顧客にした極めて確実性の高い賃貸事業といってもよい。しかし…
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持ち家VS賃貸論争、データを見れば結論は出ている
住宅情報サイトだけでなく、様々なウェブサイトで不動産関連の鉄板記事となっているのが「持ち家か賃貸か」という議論だ。しかし多くの記事は結局、結論を出さないまま、読者に判断を任せて終わるものが多いように思う。しかし筆者が統計…
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空き家は地域の不動産価値を下落させるのか
前回の記事では、報道などで取り上げられている「全国の空き家数849万戸、空き家率は13.6%」という統計データが過大ではないかと指摘した。では空き家の実態はどうなっているのだろうか。空き家の増加が不動産市場に与える影響な…
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テレワークで注目の“田舎暮らし” 都会よりも暮らしやすいイメージのウソ
新型コロナウイルスの感染拡大で一気に普及したテレワークもあって、田舎暮らしが注目されている。東京一極集中が是正されるきっかけになるとも期待されているが、イメージに振り回されてしまうのは危険だ。データで見てみると、田舎暮ら…
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「都内の空き家率10%」は本当か 調査の実態とは
不動産に関する大規模調査やデータ分析を行ってきた専門家が真実を解き明かす本連載。今回は社会的問題としてクローズアップされている空き家について取り上げる。総務省の調査では、東京都でも空き家率は約10%、80万戸以上とされる…