2019年から2022年までの累計回答者数が全国で60万人を超える大規模調査「いい部屋ネット街の住みここちランキング」。実際に住んでいる人からの機能的評価である「街の住みここちランキング」、愛着などの感情的評価も反映される「住み続けたい街ランキング」、主観的幸福度に関する「街の幸福度ランキング」の3つを基に、住みここちのよい街の条件を各地方別に解説してきた。最終回は北海道と東北地方を取り上げる。

北海道の住みここち評価1、2位は、旭川市の東に隣接する2つの町(写真:PIXTA)
北海道の住みここち評価1、2位は、旭川市の東に隣接する2つの町(写真:PIXTA)

北海道で評価が高いのは札幌だけではない

 北海道の人口約518万人(住民基本台帳人口2022年1月)のうち、札幌都市圏(札幌市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村)の人口は約238万人と、約46%を占めている。札幌市だけでも約196万人の人口を有する。対して札幌市以外で人口が20万人を超えているのは、函館市(約28万人)と旭川市(約33万人)の2市しかない。

 そのため、商業施設や都市機能は札幌市への一極集中であり、生活利便性や交通利便性の評価でも突出している。

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