住宅ローンは強制積み立ての個人年金と考えていい
本連載の4回目で「持ち家とは自分自身を顧客にした極めて確実性の高い賃貸事業」という考え方を紹介した。自分自身が顧客だから家賃滞納はあり得ず、家賃が得られない空室期間も、原状回復費用も、募集広告費も賃貸管理の委託費もない。
そのうえ、住宅ローンの金利は低く、35年といった長期の借り入れが可能だ。住宅ローン減税があり、固定資産税も優遇されている。
一方で「住宅ローンを借りるくらいなら、同じ金額を借りて株式投資をしたほうが得になるはず」という極端な言説もあるが、これには大きな誤謬(ごびゅう)がある。自分が住む家を買うためだから、数千万円のお金を銀行は貸してくれるわけで、株式投資のために住宅ローンと同じ条件でお金を貸してくれる銀行は存在しない。
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