2019年から2022年までの累計回答者数が全国で60万人を超える大規模調査「いい部屋ネット街の住みここちランキング」。実際に住んでいる人からの機能的評価である「街の住みここちランキング」、愛着などの感情的評価も反映される「住み続けたい街ランキング」、主観的幸福度に関する「街の幸福度ランキング」の3つを基に、住みここちの良い街の条件を各地方別に解説していく。3回目は関西地方を取り上げる。

大阪府では、大阪市中心部の住みここち評価が高い(写真:でじたるらぶ/PIXTA)
大阪府では、大阪市中心部の住みここち評価が高い(写真:でじたるらぶ/PIXTA)

 まずは2府3県を範囲とした関西全体のランキングを見てみよう。住みここちの上位20位のほとんどは大阪市と兵庫県の市区町村で、他の府県では2位の奈良県王寺町、7位の京都市中京区がランクインしただけだった。

 都市圏では一般的に、中心部の住みここち評価が最も高く、中心部から周縁部にかけて緩やかに、連続性を持って評価が下がっていく。しかし関西地方は違う。住みここちの評価を基準に市区町村を色分けしてみると、ドーナツ状になるのだ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り2484文字 / 全文2904文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「データで解き明かす不動産の真実」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。