2012年に第6世代の車両群を出して、新たな境地を切り開いたマツダだが、ここ数年、一時の勢いを失いつつある。決算を見てもどうも利益率が振るわない(「ホンダ、日産に復活の兆し、人事を尽くして、のマツダ」)。そんな中で自動車業界は、全世界的に動き出したカーボンニュートラルの波に、どう備えるのかという大変革期を迎えている。

 マツダはこの時代をどう生き抜いて、本来のポテンシャルにふさわしい結果につなげていこうと考えているのか?
 マツダ専務執行役員の廣瀬一郎さんに、このあたりを徹底的に伺った。この記事を皮切りに、超ロングインタビューで解き明かしていきたい。あくまで予定だが、どうも10回前後になりそうだ(笑)。紙幅に縛られないウェブ連載ならではの企画として、ゆっくりお付き合いいただければ幸いだ。

マツダ・廣瀬一郎専務執行役員
マツダ・廣瀬一郎専務執行役員

池田直渡(以下、池田):本日は、お時間をいただきましてありがとうございます。今回のインタビューの趣旨としては、マツダが電動化時代を迎えた2020年代以降の時代をどう戦っていくのか、ということを色々と伺って行きたいと思っております。

マツダ広報部 町田晃氏(以下、町田):一応事前にいただいた質問は伝えております。それと、あと今日は本当に理解を深めていただき、それを基に書いていただきたいと思っていますので、ちょっとひょっとしたらですね……

マツダ 専務執行役員 廣瀬一郎氏(以下、廣瀬):言っちゃいけないことを言うかもしれないですけど(笑)。

町田:説明の中では、場合によってはまだ公表してないことまで含めてお伝えして、そういう背景があるんだということでご理解をいただいて、その部分は表に出すのはちょっとというところも。

池田:了解です。最近各社さんが、そういうスタンスで、色々なことを教えてくれて、もはや聞いた話のうち、何を書いていいか、いけないかが分からなくなってきています(笑)。これはたぶん大丈夫だったと思うんだけど、でもやめておこうみたいなことも結構あるんですよ。

町田:ご心配なところがあれば、そこだけでもおっしゃっていただけたら確認しますので。よろしくお願いします。

池田:さて、いきなり事前にお送りした想定質問と違うところから入りますが(笑)。

廣瀬:ああ、その方がいいですね(笑)。

池田:アイスブレーク代わりで、という割には重大な話題ですが、この間欧州委員会で、「2035年に内燃機関を禁止」という発表があったじゃないですか。

廣瀬:はい。

池田:あれ、国内の報道ではもう確定みたいにいわれていますが、実はあくまでも草案であって、別にしかるべき手続きを踏んで確定したことではまったくないんですが、とはいえ、ああいう発表があると、また世の中が右往左往しそうですよね。

廣瀬:そうですね。

池田:これはマツダさんとしてはどう受け取られました?

続きを読む 2/5 「内燃機関禁止」だけでは環境は守れない

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