イーロン・マスクの判断は正しい
ここまでをまとめておこう。
- 方式の異なる複数センサーの採用は、確かに不作動の防止には有益だが、誤認識にはむしろ有害である。
- 一方で、センサー数増加はコンピューターへの負荷を上げ、高コスト化と処理速度の低下を招く。
ということになる。だからこそイーロン・マスクはミリ波レーダーを何がなんでもやめるとtwitterで宣言し、実際にテスラはその方向へ進んでいるのだ。
今回のテスラビジョンでの「ミリ波レーダー外し」は、論理的には正しい。イーロン・マスクの主張は長期的にはその通りである。問題は、ミリ波レーダーを外すことは、コストダウンと誤認識の削減には役立つ。が、一方で、論理的には、不作動リスクはどうしても上がる。そこを相殺できるように、カメラシステムのリスク検知能力を高める必要がある。
不作動と誤認識は、そこから発生するリスクに違いがある。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2363文字 / 全文7374文字
-
【締切迫る!】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【初割・2カ月無料】有料会員の全サービス使い放題…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「池田直渡の ファクト・シンク・ホープ」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?