2008年に制度化された「ふるさと納税」の利用者数は年々拡大し、地方自治体にとってはかけがえのない存在になりつつある。この流れを利つくり出したパイオニアは須永珠代氏だ。寄付をする自治体を選んだり、返礼品を調べたりする総合情報サイト「ふるさとチョイス」をいち早く立ち上げ、ふるさと納税の認知度向上に貢献してきた。地方創生にのめり込む須永氏が描く、国と地方の在り方とは。波乱に満ちた半生とともに地方創生論を語る。（写真：的野 弘路）
シリーズ
地方創生に身を焦がす
5回
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夢はいつしか夢でなくなり通過点になる
高度に発展し過ぎた資本主義が生んだ弊害。ちょっとした「おかしい」を少しずつ是正していけば、おのずと地方創生が成り立っていくのではないか。トラストバンク創業者の須永珠代氏はコロナ禍で進む「幸せの再定義」こそが地方創生を実現…
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日本の税金がアップルに流れても不思議に思わない自治体
大手企業が参入し、以前に増して活況を呈するふるさと納税。一部自治体が暴走し、本来掲げられていた大義が失われかけていた。一方、トラストバンク（東京・目黒）は成長を続け組織は次第に肥大化。自身の夢に割く時間が削られる日々を過…
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気がついたら陥っていた「マイルド貧困層」
このままでは30代での起業は難しい。そう考えたトラストバンク創業者の須永珠代氏は、それまで働いていた会社を辞めて起業準備を始めようとした。その矢先、リーマン・ショックが発生。生活保護も受けられず、FXで食いつなぐ日々が始…
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「消極的起業宣言」をした30歳の誕生日
「それなりの人生を歩めればいい」。トラストバンク創業者の須永珠代氏は学生時代にこう考えていた。だが、バブル経済崩壊でこれでもかと翻弄された社会人人生を送るうちに、いつしか起業するしか道はないという結論に至る。
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日本はもう「ポツンと一軒家」は無理なんです
コロナ禍で進むと言われている「地方の時代」。だが、はたして本当にこれは真実か。確実に進む人口減や税収減を前に、国と地方が互いの依存体質から脱却しなければ、地方創生のかけ声も画餅に帰す。トラストバンク創業者の須永珠代氏が思…
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全8回
