2016年に25年ぶりにセントラルリーグでの優勝を果たした広島東洋カープ。それから球団史上初めてのリーグ3連覇を果たした。当時、監督として率いていた緒方孝市氏は、どのようにチームをマネジメントしていたのか。そして、その理念や手法は、一般の企業や組織でも通用するのか。このコラムでは、緒方氏自身が経営者や組織のリーダーとの議論などの中で解き明かしていく。(写真:共同通信)
シリーズ
緒方孝市の「負けから学ぶ経営論」

15回
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いい監督、いい社長とは 「1年契約」のリーダーが勝ち続ける条件
リーダーに期待されることは数多いが、最も優先すべきことは何か。いい監督とは、いい社長とは。無数に答えがありそうな問いに、アシックスの廣田康人社長と広島東洋カープを3連覇に導いた緒方孝市前監督が挑んだ。
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大谷翔平を支えるアシックス 商社出身でも驚いたグローバル経営
米大リーグでMVPを獲得した大谷翔平選手にシューズやグローブを提供するアシックスの廣田康人社長は、総合商社の三菱商事出身。畑違いの企業のトップにつ就いて最も驚いたのは、英語が半ば社内共通語だったことだという。広島東洋カー…
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3年連続盗塁王は、アシックスさんのおかげでした
プロ野球・広島東洋カープをリーグ3連覇に導いた緒方孝市前監督が企業トップに聞くシリーズ、今回の相手は、アシックスの廣田康人社長。2021年、米大リーグでの大谷翔平選手のMVPを支え、さらには東京オリンピック・パラリンピッ…
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マツキヨココカラ、「強くても勝てない」チームにしてはいけない
広島東洋カープ緒方孝市前監督とマツモトキヨシの松本貴志社長の対談の最終回。10月1日、マツモトキヨシホールディングスはココカラファインと経営統合し、マツキヨココカラ&カンパニーが誕生した。2017年にドラッグストア日本一…
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マツキヨだけの「魔剤」があるから、お客様は店に来てくれる
広島東洋カープ緒方孝市前監督とマツモトキヨシの松本貴志社長の対談。今回のテーマは商品戦略だ。最近ではコンビニエンスストアだけでなく、ドラッグストアやスーパーでも買い物をするようになった緒方氏。それらがお互いにライバルだと…
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マツキヨ、「ドラッグストア日本一」を明け渡したら見えたもの
2016年から18年まで3年連続でプロ野球・広島東洋カープをリーグ優勝に導いた緒方孝市前監督が、経営者に学ぶシリーズ。第3回は、ドラッグストアという文化を日本に根付かせたマツモトキヨシの松本貴志社長に聞く。松本社長は20…
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この世で一番多く人間を殺しているのは……蚊です
殺虫剤業界で国内3番手のフマキラーは、東南アジアを中心とした海外で存在感を高めている。気候変動により生息域が変化し、これまでは不快なだけだった虫が危険な存在へと変わろうとしているのだ。プロ野球広島東洋カープを3連覇に導い…
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看板商品も4番打者も「寿命」がある だから育てるしかない
広島東洋カープ緒方孝市前監督とフマキラー大下一明社長の対談。今回のテーマは人材育成とコミュニケーションだ。監督と選手、社長と社員の間のコミュニケーションは、そのやり方次第で組織を強化も弱体化もさせる。またコミュニケーショ…
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プロ野球監督と跡継ぎは「演じなければ務まらない」
広島東洋カープを3連覇に導いた緒方孝市前監督が、経営者や各界のリーダーとの対話を通じて経営を学んでいく本連載。今回の相手は、広島発祥の日用品メーカーで、カープの初代スポンサーでもあるフマキラーの大下一明社長。思い出話です…
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東証新社長「緒方さん、FAでカープを出なかったのはなぜ?」
4月1日付で東京証券取引所の社長に就任した山道裕己氏は、広島生まれ広島育ちの根っからのカープファン。1975年、進学先の京都でカープの初優勝を味わったという。監督として球団史上初の3連覇を達成した緒方孝市氏にぜひ聞きたい…
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名選手が名監督になるには「人を育て、責任を取ること」
前回、システムトラブルや選手のケガなどトラブルとどう向き合うかを語りあった大阪取引所社長の山道裕己氏との対談。山道氏には野村證券で資金調達やM&Aを手がけてきた経験がある。そこで培ったチームに対する考え方とは。選…
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プロ野球も株式市場も「トラブルは必ず起きる」
プロ野球広島東洋カープ前監督の緒方孝市氏が経営者や各界のリーダーとの対話を通じて経営を学んでいく本連載。開幕戦の相手は、4月1日に東京証券取引所の社長に就任する山道裕己(やまじ・ひろみ)氏。現在は大阪取引所の社長を務める…
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50歳からのセカンドキャリア 優勝監督が野球の外に探す道
2016年に25年ぶりにセントラルリーグでの優勝を果たした広島東洋カープ。当時、監督としてチームを率い指導者として成功を収めた緒方孝市氏がなぜ今、企業経営など野球の外に目を向けるのか。その真意を明かす。
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FA選手なしで勝つ条件 若手育成は「聞く」から始まる
FA権を行使した選手を獲得していないカープにとって、若手選手の育成は生命線。緒方孝市氏は監督として、どのように選手と接し、力を引き出していたのか。
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カープ3連覇を支えた「経営理念」 松下幸之助が精神安定剤だった
2016年から球団史上初めてのリーグ3連覇を果たした広島東洋カープを監督として率いていた緒方孝市氏は、どのようにチームをマネジメントしていたのか。その理念や手法は、一般の企業や組織でも通用するのか。新連載の初回では、緒方…
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