床拭きロボットも登場し、さらに連係プレーも

 ロボット掃除機というと、床の上にあるゴミやホコリを自動的に掃除してくれるもので、その中心機能は「吸引」にある。一方でぞうきんがけやモップがけのような「拭き掃除」も掃除の重要な要素の一つと言える。

 こうした機能を搭載する、“第2のロボット掃除機”とも言えるのが「床拭きロボット」だ。国内ではアイロボットの「ブラーバ 380j」(2014年発売)が第1号で、その後「ブラーバジェット 240」(2016年発売)から始まる「ブラーバジェット」シリーズに続いた。ブラーバシリーズはアイロボットが買収した米エボリューション・ロボティクスが開発した「Mint」シリーズ(初代モデルは2010年に発売)がベースになっており、ブラーバジェット240で“換骨奪胎”しつつ、ビジュアルSLAMなどのルンバの頭脳を完全に継承した「ブラーバジェット m6」(2019年発売)で名実ともにアイロボットDNAモデルとなった。これによって、「ルンバで床を吸引した後にブラーバジェットで水拭き掃除をする」といった連係プレーが可能になった。ロボット掃除機と床掃除ロボットの2台が必要になるが、この連係はユニークだ。

アイロボットジャパンが2019年に発売した「ブラーバジェット m6」
アイロボットジャパンが2019年に発売した「ブラーバジェット m6」

 他社では中国・エコバックスのロボット掃除機「DEEBOT」シリーズが吸引に加えてから拭きと簡易水拭き(事前にぬらしたパッドを使って水拭きする機能)を搭載し、2018年発売のロボット掃除機「DEEBOT OZMO」シリーズで吸引とタンクを用いた水拭きを実現した。2台のロボットによる連係プレーではなく、1台で掃除と床拭きのどちらも済ませてしまう“全部入り”というのは面白い(現在はほかにも中国・アンカーの「Anker Eufy RoboVac G10 Hybrid」など、吸引と水拭きを同時に行えるロボット掃除機が登場している)。

水拭き機能も備える中国・エコバックスのロボット掃除機「DEEBOT OZMO 920」
水拭き機能も備える中国・エコバックスのロボット掃除機「DEEBOT OZMO 920」

 ちなみにエコバックスは1998年に設立された会社で、2006年からロボット製品の開発をスタート。独Statistaの調べによると、2019年のグローバル市場におけるエコバックスのシェアはアイロボット(52%)に次ぐ第2位(14%)。依然アイロボットは強いものの、3位のロボロック(8%)などを大きく引き離して人気ブランドの地位を確立しつつある。

 床拭き専用ロボットとしては、2019年にパナソニックがローラーを使って水拭き掃除をする「Rollan(ローラン) MC-RM10」、韓国系のレイコップが2つの回転モップを用いて水拭き掃除をする「レイコップ ミズロボ」を発売するなど、ラインアップが増えている状況だ。

パナソニックの拭き掃除ロボット「Rollan(ローラン) MC-RM10」
パナソニックの拭き掃除ロボット「Rollan(ローラン) MC-RM10」
韓国・レイコップの拭き掃除ロボット「レイコップ ミズロボ」
韓国・レイコップの拭き掃除ロボット「レイコップ ミズロボ」

 「毎回手間がかかる掃除をロボットにやってほしい」、「スティック掃除機があるから、水拭きだけしてほしい」など、家庭によってニーズが異なるが、本当に役立つのかどうかが気になるところだろう。アイロボットジャパンは同社のロボット掃除機が自宅で役立つのかどうかを試したり、月額固定料金で利用したりできるサブスクリプション(月額課金)サービスの「ロボットスマートプラン+」を用意しているため、まずは試してみたいという人に人気だ。

アイロボットジャパンが提供するサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+」
アイロボットジャパンが提供するサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+」
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 ロボット掃除機は中国系メーカーの参入によって低価格化が進んでいるため、そうした製品を試してみるというのも一つの手だろう。

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