ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に10数年の月日が経ちました。英国の欧州連合(EU)離脱を筆頭に欧州を揺るがす政治イベントでは、従来のエスタブリッシュメントが台頭するポピュリズムに打ちのめされる事態が続きました。国粋主義への極端な傾斜という荒波を、欧州がどのように乗り越えていくのか、まだまだ目が離せません。
公私ともに欧州で体験した出来事を広角に捉え、身近な事例に乗せて、深掘りしてお伝えしていきます。(写真:PIXTA)
シリーズ
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に10数年の月日が経ちました。英国の欧州連合(EU)離脱を筆頭に欧州を揺るがす政治イベントでは、従来のエスタブリッシュメントが台頭するポピュリズムに打ちのめされる事態が続きました。国粋主義への極端な傾斜という荒波を、欧州がどのように乗り越えていくのか、まだまだ目が離せません。
公私ともに欧州で体験した出来事を広角に捉え、身近な事例に乗せて、深掘りしてお伝えしていきます。(写真:PIXTA)
ロシアによるウクライナ侵攻の余波はこれまで英国のフィッシュ・アンド・チップス店の減少や、暗号資産業界への懸念など思いもかけない方向に表れている。侵攻の長期化は、さらなる影響を及ぼしかねない。
効果が不十分なロシアへの経済制裁を続ける副作用は大きい。エネルギー価格の高止まりを引き起こし、日本を含む西側諸国によるウクライナへの資金援助を続けさせることになり得る。
欧州ではロシアのウクライナ侵攻により1970年代のオイルショックに相当するエネルギー危機に直面している。物価上昇は有権者を苦しめ、4月のフランス大統領選にも影響を与えそうだ。
ロシアは財政健全化を進め、対外債務残高を減少させてきた。だが、西側諸国の経済制裁で国債の利払いに支障をきたし、デフォルトの懸念が強まっている。
ウクライナを巡り西側諸国とロシアとの緊張が高まった発端は、2019年にウクライナ大統領に選出されたゼレンスキー氏がロシアとの合意を反故(ほご)にしようとしたことだといわれている。ロシアと西側諸国との見解の違いは埋まりそう…
ウクライナ情勢を巡る緊迫が高まっている。ロシアがウクライナに軍事侵攻すれば、西側諸国は経済制裁を科すことを警告している。経済制裁はどれだけ有効なのか。これまでの事例から検証する。
英国が新型コロナウイルスの感染爆発があったもののロックダウン(都市封鎖)を導入せず、1日当たりの感染者数が減少傾向にある。コロナとの共生路線は奏功するのか。英国の事情に迫った。
英国で1日当たりの新型コロナウイルス感染者数が10万人を超えている。感染力の強い変異ウイルス「オミクロン型」がまん延し、行動制限を強化している。コロナとの共生を図ってきた英国は、この危機をどのように乗り越えていくのか。
英国が11月に第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)のホスト国を務めるなど、世界の脱炭素政策をリードしている。再生可能エネルギーの導入に積極的だが、陸上風力発電所の導入などが進んでいない。理想と現実のギャ…
原油・天然ガス価格の高騰で、第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で議論される脱炭素の流れに対して反対勢力が台頭しつつある。脱炭素という大義名分を利用し、十分な議論がないまま、国民の生活に大きな影響を及ぼ…
英国でガソリンが購入しづらい状況が続いている。英国の欧州連合(EU)離脱で、EU籍の運転手が英国で働きづらくなったとの指摘があるが、実際は劣悪な労働環境で働き手がいないという問題の方が大きい。ただ、ガソリンパニックはさら…
9月26日のドイツ総選挙で、高速道路(アウトバーン)の制限速度が争点になっている。支持率首位の社会民主党と同3位の緑の党は、速度制限の導入を提案している。エンジン車の販売禁止などドイツの自動車政策が大きく変わりそうだ。
アフガニスタンで英国とEUは、米軍と共にNATO軍を派遣し、駐留した。しかし、NATO軍は米軍の一方的な撤退に翻弄され、力不足を露呈した。欧州は防衛体制の再構築が問われている。
スペインのFCバルセロナからフランスのパリ・サンジェルマンに移籍したサッカー界のスーパースター、リオネル・メッシ選手。契約金の一部が暗号資産で支払われた。スポーツ業界では暗号資産が急速に普及している
英国は7月19日に、新型コロナウイルスの感染拡大抑制のための行動制限措置を撤廃し、「コロナとの共生」に大きく舵を切った。5万人がスタジアムでサッカーの試合を、14万人が自動車のレースをマスクなしで観戦している。どのような…
7月5日、ジョンソン首相は会見を開き、新型コロナウイルスによる行動制限措置のうち、最後まで残っていた規制を当初の予定通り7月19日に廃止する方針を発表した。コロナ感染者が急増する中で規制緩和に踏み切るのは、壮大な社会実験…
6月13日に閉会した主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、バイデン米大統領は対中国で結束を求めた。しかし、議長国の英国は中国への配慮をにじませたほか、フランスのマクロン大統領は「(G7サミットは)中国を敵視する集まりでは…
米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が5月、暗号資産のビットコインによる環境への負荷が大きいとして、ビットコインを使ったテスラ車購入の一時停止をTwitterで発表し、ビットコイン価格が急落した。だが、環境…
規制緩和が進む英国では、コロナ危機後の働き方として、100%在宅勤務への切り替えを決めた企業もあれば、在宅勤務は異常事態への対応策としてコロナ危機前の出勤体制への復帰を目指す企業もある。金融機関の中でも米系と英系で出社方…
4月18日、米系投資銀行から約32億5000万ユーロ(約4260億円)の資金支援を受けて、チャンピオンズリーグに替わる、欧州スーパーリーグ(ESL)の創設に12クラブが合意を表明した。参加クラブが安定収益を得ることを目的…
WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(有料)会員の方はこちら
ログイン日経ビジネス電子版有料会員になると…
専門記者によるオリジナルコンテンツが読み放題
著名経営者や有識者による動画、ウェビナーが見放題
日経ビジネス最新号&9年分のバックナンバーが読み放題
「クリップ機能」は、また読みたいと思った記事や、後からじっくり読みたいお気に入りの記事を保存する機能です。クリップした記事は、メニューから「マイページ」を開き「クリップ」を選ぶと一覧で表示されます。 詳細を読む
「このシリーズの続きが読みたい」「この議論の展開を見届けたい」と思った時に便利な機能です。「WATCH」すると、そのシリーズの新着記事が配信された際に、Raiseの場合はその議論に新しいコメントがついた際などに通知されます。 詳細を読む
日経ビジネス電子版では、閲覧を制限している状態を「鍵が掛かっている」と表現しています。有料会員としてログインすると、鍵の有無にかかわらず全ての記事を閲覧できます。登録会員(無料)でも、月に一定本数、鍵付き記事をお読みいただけます。 詳細を読む
記事の内容やRaiseの議論に対して、意見や見解をコメントとして書き込むことができます。記事の下部に表示されるコメント欄に書き込むとすぐに自分のコメントが表示されます。コメントに対して「返信」したり、「いいね」したりすることもできます。 詳細を読む
記事末尾の「投票」ボタンを押すことで、その記事が参考になったかどうかを投票する機能です。投票できるのは1記事につき1回のみ。投票の結果はすぐに反映され、トップページの記事リストなどにも表示されます。評価の高い記事を選んで読むといった使い方ができます。 詳細を読む