日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ。消費は低迷し企業業績は悪化。期待の東京五輪・パラリンピックもあえなく延期に。観光・飲食業は倒産が激増し、地方経済は瓦解寸前に追い込まれた。こうなると21年を展望する上で、多くの人が思うことは一つしかない。悪夢はそろそろ終わるのか、それともまだまだ続くのか――だ。日本、世界、主要産業で点滅する「底打ち」と「一段の状況悪化」のサインを取材した。(「徹底予測2021年」取材班、写真:MediaNews Group/Reading Eagle via Getty Images / Getty Images)