新型コロナウイルスの感染拡大で、企業も個人も「世間」との距離感にかつてないほど神経をとがらすようになった。感染防止対策を怠ると、「自粛警察」に糾弾され、「謝罪」に追い込まれるケースも少なくない。コロナ禍は「謝罪の流儀」をどう変えたのか。2020年の謝罪事例や世相を振り返り、謝罪の本質を考察する。(写真:アフロ)
シリーズ
謝罪の流儀2020

完結
10回
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こうすれば許される? 読者の失敗/成功事例に学ぶ謝罪の流儀
「許せる謝罪」「許せない謝罪」とはなにか? 読者アンケートに寄せられた、実体験に基づくコメントを紹介する。
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大胆予測! 2021年は7年周期の「謝罪年」に?
謝罪の本質をSNSでの炎上やSDGs(持続可能な開発目標)などから探ってきたシリーズ「謝罪の流儀2020」。今回は、取材を通じて取材班が2021年に企業が直面する謝罪リスクを予測する。
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謝罪マスターが分析する今年の謝罪、問われる重大性の「見積り」
“謝罪マスター”とも呼べる大森朝日事務所(東京・中央)代表の大森朝日氏とエイレックス(東京・港)社長の江良俊郎氏に、今年の傾向や今後の見通しなどを聞いた。
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経営の神様・松下幸之助 その「奥の手」は謝罪だった
「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助氏が、岐路に立たされていた松下電器産業(現パナソニック)を救ったきっかけも「謝罪」だった。過去の謝罪を振り返りながら、「謝罪の心得」を解き明かす
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商船三井はなぜ謝った? 石油流出事故は「SDGs謝罪」の号砲か
今年8月に発生したモーリシャス沖での座礁事故。法的な責任は否定しつつも、基金設立などモーリシャスへの支援を打ち出す商船三井の対応は、SDGs時代の新たな謝罪の形を表している。
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謝罪の切り札「土下座」と「丸刈り」、破壊力とひんしゅくは紙一重
ドラマ「半沢直樹」で最も印象的なシーンといえば「土下座」。頭の髪を短く刈り込む「丸刈り」と共に、謝罪の最終兵器とも言える行為だ。これらには、そもそもどのような意味があるのか。源流を知れば、正しく使うことができる。
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「嫁」や「ゴキブリ」でSNS炎上、なぜ地雷を踏んでしまうのか
今秋、ツイッターの企業アカウントが相次いで炎上した。ストッキング・タイツ大手のアツギは「イラストが性的」として糾弾され、靴下メーカーのタビオは「嫁」という言葉を投稿したら「配偶者を見下している」と批判された。コロナ禍で高…
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トヨタとフェイスブックが落ちた罠、ウッズ氏は日本流謝罪で成功?
米国をはじめ各国の謝罪文化を検証すれば、武士道精神にのっとった日本人のおわびが、世界に通用する謝罪の方法であるという事実が見えてくる。不倫スキャンダルに見舞われたあの世界的スターも、日本流の謝罪に救われた。
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「法律」より「空気」を重視、「世間」がつくる日本の謝罪圧力
新型コロナウイルスの感染拡大で「同調圧力」が高まっている――。そう警鐘を鳴らすのが、「世間学」が専門の九州工業大学名誉教授の佐藤直樹氏だ。「自粛警察」などとして顕在化した同調圧力の高まりは、個人や企業に対する「謝罪圧力」…
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新型コロナで同調圧力が上昇? 一触即発で「謝罪」の窮地に
新型コロナウイルスの感染拡大で、企業も個人も「世間」との距離感にかつてないほど神経をとがらすようになった。感染防止対策を怠ると、「自粛警察」に糾弾され、「謝罪」に追い込まれるケースも少なくない。コロナ禍は「謝罪の流儀」を…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回