8:ハイパーインフレーションとは?

 インフレの中でも、極めて短い期間に急激に物価が上がるものをハイパーインフレーションと呼ぶ。国際会計基準では「3年間で累積100%以上の物価上昇」と定義している。第1次世界大戦後のドイツで発生したことがよく知られる。この定義には当てはまらないが、日本でも戦後の物価上昇は激しかった。

9:スタグフレーションとは?

 不況下であるにもかかわらず物価が上昇する現象をスタグフレーションと呼ぶ。物価が上昇しても消費者の給料が増加しないため、生活が圧迫される。日本も1970年代のオイルショックでスタグフレーションを経験した。

10:インフレを抑制するには?

 インフレを抑制する主な施策は、各国の中央銀行による金利の引き上げだ。金利が上がると、借入金を使った企業や個人の経済活動が減速する。すると需要が減少するため、一般的にはインフレ率が低下するといわれている。

 現在起きている物価の高騰でインフレ懸念が高まっているものの、日銀はすぐに対策をとることには消極的だ。黒田総裁は10月28日の記者会見で「金融市場の調節方針について、現状維持とすることを決定した」と述べた。経済は持ち直しの兆しが見られるものの、当面、新型コロナの影響で減速すると見ており、まだ低金利による下支えが必要だというのが理由だ。

 米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は11月に開催されたシンポジウムで、「政策金利の引き上げを検討するにはほど遠いが、2022年末には引き上げに必要な条件が満たされる予定だ」と述べた。

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