4:相次ぐ値上げはインフレといえるの?

 現時点では個別の値上げにとどまり、本格的なインフレとまではいえないだろう。9月の消費者物価上昇率を見ると0.2%(前年同月比)だ。日本銀行の黒田東彦総裁は国内の状況について「海外と比べ落ち着いており、インフレ高進のリスクは極めて限定的だ」と語っている。

5:インフレは悪いことなのか?

 値上げがあらゆる商品やサービスに及び、消費者が節約志向を強めるなど消費マインドが冷え込んでしまうと「悪いインフレ」になる。また、理論上は通貨の価値が低下するため、外国為替市場市場では円安の要因にもなる。円安が進めば、輸入品の購入コストは円建てで上がってしまう。

6:インフレのメリットは?

 例えば、値上げで売り上げを伸ばした企業が、従業員の給与を増やせば、個人の消費マインドが高まって経済活動が活性化する。経済が成長すれば、企業の売り上げが伸びる。このような好循環を起こすのは、インフレのメリットといえる。日銀を含めた世界の中央銀行が、2%程度の安定的な物価上昇を政策目標として掲げるのは、こうした「良いインフレ」を念頭に置いているからだ。

7:デフレとの違いは?

 デフレとは物価が継続的に下がっている状態だ。インフレとは逆に、需要が供給を下回るため、企業は価格を下げてでも商品を売ろうとする。その結果、企業の売り上げは下がり、労働者の給料も減り、さらに消費が冷え込むという悪い循環に陥ってしまう。