6:今の500円硬貨と置き換わるのはいつ?

 現在流通している500円硬貨は約50億枚。21年度は約3億2000万枚が新規発行され、うち11月から発行される新500円硬貨は22年3月までに約2億枚発行される見込みだ。

 仮に今と同じペースで新規発行され、同数の2代目以前の硬貨が回収されたとしても置き換わるのには15年以上かかることになる。財務省の担当者は「相当の年数がかかるとしか言えない」としている。

7:新貨幣への対応でかかるコストは?

 19年4月10日の衆院財務金融委員会で、財務省の担当者は日本自動販売システム機械工業会の試算として、500円硬貨改鋳への対応で約4900億円の需要を見込んでいるとの数字を示した。同時に、24年に予定する新紙幣の導入に対応するコストとしては約7700億円が見込まれると説明した。

8:500円硬貨が偽造された枚数はどれくらい?

 警察庁のまとめによると、20年に発見された偽造500円硬貨は188枚。16年は675枚で、近年は減少傾向にあるものの、依然後を絶たない。

 一方、紙幣では1万円札が2643枚、5千円札が3枚、2千円札が2枚、千円札では45枚の偽造が20年に発見されている。

9:ほかの硬貨の変更は?

 500円より小額の硬貨については現在、変更の予定がない。100円硬貨と50円硬貨は1967年から、10円硬貨と5円硬貨は59年から、1円硬貨は55年から、現行のものが発行されている。

10:キャッシュレス化が進む中で貨幣の流通量は減っている?

 下のグラフのように1円硬貨や5円硬貨は近年、流通枚数が減少している。一方で500円硬貨については流通枚数が増加している。(「現金需要減でも1万円札、500円玉流通増のナゼ」)

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 ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「500円硬貨は他の貨幣よりも500円玉貯金のように家庭で貯蓄されやすい傾向にある。今後も流通量は減りにくいのではないか」とみている。

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