緊急事態宣言の発出を受け、1月20日から首都圏のJRや私鉄、地下鉄の終電が繰り上がることになった。もともと3月中旬のダイヤ改正で終電の繰り上げが行われる予定だったが、早まった形だ。利用者にはどのような影響があり、鉄道会社にとってのメリットは何なのか。10のことをまとめた。

(写真:PIXTA)
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1:終電繰り上げの内容は?
2:なぜ緊急事態宣言の発出から遅れて、1月20日からになったの?
3:いつまで続く?
4:利用者が気を付けるべきことは?
5:列車は走らなくなるの?
6:鉄道会社にとってのメリットは?
7:首都圏以外には波及しないの?
8:3月に予定されているダイヤ改正との違いは?
9:3月以降の終電繰り上げで注意すべきことは?
10:再び終電が遅くなる可能性はある?

1:終電繰り上げの内容は?

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県を中心とした路線で、1月20日から深夜帯の列車の一部運休や行き先の変更が行われる。国土交通省の公式ウェブサイトにある「鉄道各社の終電繰り上げについて」というページには、JR東日本や大手私鉄、地下鉄など25事業者の情報が掲載されている。

 JR東日本で深夜帯の運転を一部取りやめるのは山手線、京浜東北・根岸線、中央・総武線各駅停車、常磐線快速、埼京・川越線、中央線快速、東海道線、横須賀線、武蔵野線、京葉線の11線区で、計42本(平日の場合)。池袋から上野・東京方面へ向かう外回り電車の最終は0時38分発から0時26分発に、新宿・渋谷方面へ向かう内回り電車の最終は0時50分発から0時23分発に早まる。これに応じて、接続する私鉄各線の最終電車も早まる。

2:なぜ緊急事態宣言の発出から遅れて、1月20日からになったの?

 JRと私鉄各線は、最終電車の乗客が乗り継げるように接続を図っている。私鉄が先に運行を終えてしまうと、ターミナル駅で乗り継げない客が出てくる可能性がある。逆に、JRが先に運行を終えてしまうと、私鉄は遅い時刻の列車を走らせても客がほとんどいなくなる。また、地下鉄とJR、私鉄の直通運転も多く、各社が足並みをそろえて対応する必要があった。「そのための協議に時間を要した」(西武鉄道)という。

3:いつまで続く?

 緊急事態宣言の期限である2月7日までの予定だが、宣言が延長された場合は継続される見込み。各社は3月13日のダイヤ改正でもともと終電を繰り上げる予定になっており、終電時間が元に戻らないまま、ダイヤ改正の日を迎える可能性もある。

4:利用者が気を付けるべきことは?

 目的地にもよるが、東京都心を23時30分以降に出る列車には行き先変更などが発生するため、情報を確認しておきたい。新型コロナによる利用客の減少で、終電後に走っていた深夜バスも運行を取りやめているため、終電を逃すとタクシーしか交通手段がなくなる。飲食店の多くも営業を自粛しているため、夜を明かせる場所も限られる。

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