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 営前村の封鎖が解除されたのは11月23日午後6時のこと。14日間新たな感染者が出なかったためだ。日経ビジネスの取材班が営前村を訪れると、住民や近隣の業者が同村に出入りしようとしていた。ただし警備員が常に村の入り口に張り付いており、身分証やクルマのナンバーをすべて控えている。今後、感染が発生した場合に備えて、村に出入りした人を把握しておくためだろう。

感染者が出た明天華城団地は封鎖され、徹底した隔離対策がとられていた

 営前村から15kmほど離れた場所に、約2000世帯6000人が住む周浦町の明天華城団地がある。この巨大団地は浦東空港で勤務する別の人の感染が新たに判明したことで、20日夜から封鎖されていた。団地の入り口の外側には大きな棚が設けられている。配達員が棚に出前や宅配荷物を次々に置いていくと、住民が部屋番号を伝えて警備員に手渡ししてもらっていた。なお、浦東空港では感染確認が相次いだことから22日に1万7719人を対象に大規模検査を実施し、さらに1人の感染を確認している。

最も費用対効果の高い対策を模索

 感染者を特定したらその周囲の人に伝染していないかを徹底的に調べ、感染拡大を食い止める作業を丹念に繰り返す。感染症対策の王道と言えるが、真に注目すべきポイントは他にある。