日本の10倍、14億人もの人が暮らす中国社会では、日々10倍のスケール・量の事件が起きている。外国人にはわかりにくい様々な背景や事情、思惑が描くまだら模様を爆速で変わり続ける経済や企業動向と結び付けながら紹介する。
シリーズ
中国・白黒まだら模様

10回
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中国の雑貨店メイソウ、日本っぽさは「もはやリスクでしかない」
「会社の発展初期、『日本人デザイナーを招いたブランド』として宣伝したのは誤った行為でした。23年3月までに『脱日本化』を完了します──」。8月18日、中国の小売大手「明創優品(以下、メイソウ)」が突然謝罪文を出した。
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中国超有名ライバーが天安門事件を「知らなかった」報い
6月3日、中国のライブコマースの超人気ライバーの配信が突然中断された。それから2週間たっても再開されないままだ。天安門事件を想起させる「戦車」の形をしたアイスケーキを出したことが原因とされる。
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お雇い日本人も「活躍」? 中国自動車大手が繰り返すウソとパクリ
一昔前であれば安かろう悪かろうの代名詞だった「メードインチャイナ」。だが中国製への評価は、自動車業界においても変わってきている。しかし今、そうした時代の流れに逆行するような事件が中国で起きている。問題となったのは長城汽車…
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「寝ていても勝てるブラジャー」で怒られたフォロワー900万の男
3月8日は「国際女性デー」だ。その女性デーを前にした2月24日、微博(ウェイボ)上でまた大きな騒ぎが起きた。人気の男性バラエティータレントの李誕(リー・ダン)が配信した「帯貨(ライブコマース)」が問題だというのだ。
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中国版紅白歌合戦「春晩」、お年玉巨額バラマキの歴史
中国では2月12日に春節(旧正月)を迎え、新たな年がスタートした。日本の大みそかといえばNHK紅白歌合戦であるように、中国の大みそかにも定番の歌番組がある。それが中国国営中央テレビ(CCTV)で放送される通称「春晩」だ。…
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コスメ密輸の都と化した元「深圳の秋葉原」、摘発で崩壊
読者の皆さんは深圳・華強北の現状をご存じだろうか?新型コロナウイルスの感染拡大によって往来が著しく減少し情報が減ったことも手伝って、いまだにドローンが飛び交うチャイナテック・スタートアップの街のイメージをお…
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中国ゲーム大手創業者がプーアル茶に毒を盛られ世を去るまで
いくら中国では想像もつかないことが頻繁に起こるといっても、度が過ぎている。暮れも押し迫る12月23日午後、とあるゲーム会社の創業者が、飲んでいたプーアル茶に毒を盛られ入院、集中治療室に収容されたが脳死状態にあるという情報…
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サクラ、カラ発注、偽物販売 中国最大ECセールの怪しいウラ側
8兆円近くにも上る華々しいGMV(流通取扱額)を打ち立てたアリババ集団系の天猫(Tmall)のお買い物イベント「双11(ダブルイレブン)」。しかし近年、中国で話題になっているのは、EC、そしてライブコマースの負の側面だ。
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妻夫木&長澤主演映画も 不透明で魅力的な中国とどう付き合うか
その国の社会や世相を映し出す映画。コロナ禍の影響もあり、ついに米国を抜くといわれる中国映画市場の成長の勢いや独特のマーケティング手法とその副作用などを紹介した前回に続き、今回は外資の中国進出につれて起こる摩擦と、映画だけ…
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米国を抜いて世界一に!? 映画が映す中国の成長と矛盾
アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』 無限列車編」の興業収入が11月8日までに200億円を突破し、コロナ禍によって大打撃を受けた映画業界にとって久しぶりにいいニュースになっている。「鬼滅」は現時点で2020年興収世界ランキング…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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