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 新型コロナウイルスの影響によって世界経済が大幅に悪化し、失業者も増えるなど「世界総ピンチ」と言える状況が続いている。その中で注目を集めているのが脳科学だ。ピンチに直面した脳は相手と戦うか、逃げるかといった二者択一の狭い視野に閉じ込められており、冷静な判断ができないという。危機によりよく対処するために、脳科学者は普段からの心構えが欠かせないと強調する。

国際コミュニケーション・トレーニングの岩崎一郎代表取締役はピンチに陥った人の脳について、「戦うか、逃げるか」の二者択一となっており、その他の脳回路をシャットダウンしてしまっていると説明する

 ピンチになったとき、人の脳はどうなっているのか。脳科学者で、企業のコンサルティングや研修を実施している国際コミュニケーション・トレーニングの岩崎一郎代表取締役は「FF状態」という聞き慣れない言葉で表現する。

 FFとは、Fight(戦うこと)と、Flight(飛んで逃げること)の頭文字だ。つまり、ピンチに陥った人の脳は「戦うか、逃げるか」の二者択一となっており、その他の脳回路をシャットダウンしてしまう。

 FF状態の脳から副腎皮質に指令が行き「コルチゾール」というストレスホルモンを分泌させる。このホルモンが分泌されると、心拍数が増え呼吸が速くなったり、体温が高くなったりして、動きが俊敏になる。このことだけやれば生き残れる、ということに爆発的なエネルギーを発揮する態勢を整えるのだ。