シリーズ
広岡延隆の「中国ニューノーマル最前線」

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一強中国の死角(4)テスラ越え40万円EVを体験 下克上は起きるか
中国広西チワン族自治区柳州市に拠点を置く地場メーカーが大ヒット低価格EVを開発した。月別販売台数で米テスラなどを抑えトップに君臨している。地方メーカーの躍進は自動車業界の地殻変動を示唆しているのか。
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一強中国の死角(3)長沙の平和堂でロレックス品切れの意味
中国の経済発展に向けて習近平指導部が掲げる「国内大循環」の前提となるのが消費拡大だ。コロナ後の地方都市の消費はどうなっているのか。国内屈指の消費都市と知られる湖南省長沙市に飛んだ。
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一強中国の死角(2)ジャック・マーだけじゃない消えた経営者
上海市で開催された「外灘金融サミット」での発言が問題となったとされる中国アリババ集団創業者、馬雲(ジャック・マー)氏。その後、同社への締め付けは一気に強まり、マー氏は公の場から姿を消したため話題となった。中国においては成…
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一強中国の死角(1)停電で露呈、豪州産石炭輸入停止のしっぺ返し
中国各地で停電が相次いでいる。例年以上の厳しい寒さと生産の回復で電力需要が急増したためだが、オーストラリア産石炭の輸入を禁止していたことが一因との指摘もある。米中対立の中で自由貿易の旗振り役をアピールしていた中国だが、オ…
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トップ突然辞任、社債不履行 中国半導体国策企業で相次ぐ経営混乱
米中対立の最大の焦点である半導体分野。中国の半導体戦略を象徴する国策企業2社に動揺が走っている。中国の半導体受託生産大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)では突然、経営トップが辞任。中国理系トップで習近平国家主席の母校で…
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「双11」セール好調も株価大幅下落、高まる中国の民間統制リスク
中国アリババ集団が11月11日の年間最大のセールで取扱高を前年比で8割以上増やした。にもかかわらず株価は大幅下落。中国政府がアリババへの締め付けに入ったと見られたからだ。日本ではほぼ報じられていないが、同日には民間企業の…
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アント3兆円上場が突如延期に、ジャック・マーが誤った「距離感」
上場2日前に中国当局の介入で突然延期となったアリババ傘下の金融会社、アント・グループのIPO。史上最高となる3兆円長の調達額が見込まれていただけに、衝撃が広がっている。異例の介入の背景にあったものとは。
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北京モーターショー、米中対立でもアクセル踏み込む日系メーカー
9月26日から10月5日まで、世界最大級の自動車展示会「北京国際自動車ショー」が開催された。巨大市場が上向き始めたことで、世界の自動車産業の中で中国への関心が高まっている。コロナ禍からの復興、米中対立、電動化技術の進展な…