米中対立最大の焦点である半導体分野。中国の半導体戦略を象徴する国策企業2社に動揺が走っている。中国の半導体受託生産大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)と、中国理系トップで習近平国家主席の母校でもある清華大学系の紫光集団だ。

 「(周子学)董事長からの9日の電話で蒋(尚義)氏が副董事長に就任すると聞かされた。まったく知る由もないことで、大変驚くと同時に理解できなかった。私に対する尊重と信任がなくなったことをしみじみと感じた」

 12月16日、中国メディアは一斉にSMICの梁孟松・共同最高経営責任者(CEO)が取締役会に提出したとされる文書の内容を報じた。SMICの副董事長に就任する蒋氏は半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)で共同最高執行責任者(COO)を務めた人物だ。

中芯国際集成電路製造(SMIC)は中国の半導体内製化の鍵を握る企業だ

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この記事はシリーズ「広岡延隆の「中国ニューノーマル最前線」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。