
2月18日、中国のSNS「微信(ウィーチャット)」で動作するミニプログラムに「Clubhorse」なるサービスが登場した。中国国内の報道によれば、初日だけで30万人が登録したという。筆者がその情報を知ったのは翌19日のこと。中国当局によるClubhouseへのアクセス規制を報じた前回の連載記事で、「次なる焦点は『中国製Clubhouse』がいつ出てくるかだろう」などと書いてはいたが、まさかこれほどまでに早いとは予想外だ。
なんでも日本や米国などで爆発的に普及が進む音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」そっくりだという。本家と一文字違いの名前に嫌な予感を覚えつつアクセスすると、アイコンは脱力系の馬のイラスト。米国の大人向け人気アニメ「ボージャック・ホースマン」の主人公そのものだという。きちんと権利処理をしているのかが気になりつつ、とりあえず登録手順を進めていくと果たしてClubhouseそっくりの画面が現れた。
ウィーチャットのミニプログラムとして動いているということは、運営企業である騰訊控股(テンセント)の審査を通ったことを意味している。だが、見れば見るほど「これはさすがにまずいだろう」という感想しか浮かんでこない。何せ、インターフェースから画面デザインまで、ほぼすべて本家Clubhouseのコピーなのだ。
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この記事はシリーズ「広岡延隆の「中国ニューノーマル最前線」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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