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コロナ禍を前提とする「新卒採用ニューノーマル」の姿を探る本連載。初回の「コロナ禍で採用意欲が減退 大学3年生はどう動く」では企業の新卒採用意欲が減退し、就職活動を控えた学生が変化を迫られている様子を紹介した。第2回は、これまでの就職活動における「近道」だったインターンシップの変化を見ていく。

日立製作所はインターンや採用面接、会社説明会などのオンライン化を一気に進めた

 「『オンラインでどこまでできるのか』ともやもやしながら進めてきたが、結果的には学生の日常を妨げない形で就業体験を提供できた。一定程度会社への理解も深めてもらえたのではないか」

 こう話すのは、日立製作所でインターンシップを統括するタレントアクイジション部の大貫文都氏だ。日立は20年夏に実施した理系学生向けのインターンを初めて、しかも全面的にオンラインに切り替えた。

 日立のインターンは、全国の研究開発拠点や日立ハイテクなどの子会社が主導して原子力関連やモビリティサービスの研究、半導体検査向けの画像処理・認識技術の開発など数十種類にもわたるプログラムを用意するのが特徴。従来は学生が各地の職場に通う形で実施し、夏と冬の2回、計500~600人の学生が参加していた。

 緊急事態宣言が発令される中、21年卒採用の面接を全てオンラインで実施することを決めた日立。新しい働き方として「21年4月以降も社員の7割を週に2~3日は在宅勤務にする」という方針を打ち出す中、インターンもオンラインで実施することを決めた。「19年に創設したオープンイノベーション拠点が持つ仕組みを活用し、かなり短期間で準備した」(大貫氏)

応募人数が前年を上回る