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 300円前後の商品が主流の家庭用洗剤で、1本1200円(税別)のサンスター「輝き洗剤キーラ」が売れている。2018年9月に発売した水回り用洗剤は、高額ながら徐々に人気が高まり、今年1~8月の売り上げは前年同期比2.9倍になった。

500ミリリットルで1200円という価格でヒットした(写真:スタジオキャスパー)

 「1本で済むから使いやすい」。開発のきっかけは、1989年に発売した業務用洗剤の人気が高く、ユーザーからの評判が良かったことだ。ホテルの清掃現場でステンレス製の蛇口などに付け、スポンジでこすると水垢(あか)やせっけんかすなど多種多様な汚れが落ちる。配合している研磨剤は得意の歯磨き剤の研究で蓄積した技術を応用した。

 様々な道具を抱え、部屋を移動しながら短時間で掃除していくプロにとって、洗剤を変えることなく風呂場や洗面台などの水回りをカバーできる利点は大きい。20年ほど前から高級ホテルの清掃現場で定番と呼べる存在になり、「仕上がりが良い」「ピカピカになる」など機能面でも高評価を得た。歯磨き剤以外の商品カテゴリーを広げたいと考えていたサンスターは2015年、一般向けに販売するための開発を始めた。