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 コロナ禍での象徴的な苦境業種になっているスーツ業界。オーダーメードスーツを中心に手掛けるファブリックトウキョウ(東京・渋谷)が3月に発売したビジネス用カジュアルジャケットが売れている。1カ月100着という同社の標準的な目標を6日間で達成し、9月25日までに1000着以上を販売。当初は19800円の3種類からスタートしたが、反響の良さを受けて生地や価格帯の異なるものを徐々に増やし、現在は秋冬用も含めて39種類を展開する売れ筋として定着した。

ファブリックトウキョウの新宿店。店舗では生地の選択や採寸などを行い、購入はウェブ上からというのが基本的な形式だ

 コロナ禍で浸透したテレワークに合わせて、家での仕事着として提案した。カジュアルジャケットを購入した都内在住の宮本大輝さん(33)は「家の中でスーツまでは着たくないが、カジュアルすぎてもオンオフが分からなくなる。あえてカジュアルジャケットを羽織ることにしている」と話す。