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 湖池屋の「プライドポテト」が売れている。2017年にブランドを立ち上げ、今年2⽉にリニューアルした。お菓子業界では売上高が年20億円でヒット商品といわれるが、リニューアル後のプライドポテトはこの数字を4カ月のハイスピードで達成している。8月末までに前年同期比297%のヒットとなり、9月までの主力4フレーバーの出荷数量は3300万袋となる見込みだ。

 ポテトチップスは各メーカーが様々な味や形状の製品を販売しており、違いを出すのが難しいと考えがちだ。だが発想を変えたことで、これまでにない可能性が見えてきたという。

「プライドポテト」シリーズ。金のパッケージが「芋まるごと 食塩不使用」(写真=栗原克己)

 主力4品の1つとして販売をけん引しているのが「芋まるごと 食塩不使用」。塩を使わないポテトチップスは世界でもほとんどなく、健康志向で塩分を控えたい中高年や素材の味を楽しみたい若い女性らを中心に人気を集める。

 都内の50代の女性会社員は「塩分が気になってポテトチップスを食べなくなっていたが、これならば楽しめる」と話す。湖池屋はフレーバー別の販売数を明らかにしていないが、ブランドを担当する同社マーケティング部の髙戸万里那さんは「『こういうポテトチップスを待っていた』という反響が想定していた以上にある」と話す。