4連休初日の9月19日。東京・原宿駅から徒歩1分の場所にある、スニーカーブランド「オールバーズ」(東京・渋谷)の店舗は午前11時の開店直後から常時10人ほどの客で賑わっていた。東京都内の会社員、草野吉耶さん(23)は「建設関係の仕事をしていて、環境問題に関心があった。オールバーズの理念に共感し、購入した」と話す。

オールバーズは2016年に米国で誕生したブランドで、環境に配慮した製品開発で知られる。靴の生地やソールには、ユーカリの木やサトウキビなど自然由来の素材を使っている。製品ごとに素材の調達から製造、廃棄に至るまでの過程で排出する温室効果ガスの量も計測し、開示している。こうした環境への取り組みが支持され、創業から5年足らずでEC(電子商取引)による販路が35カ国に広がった。実店舗も7カ国に20店舗ほどを開いている。
日本では1月、原宿店が1号店として開業した。同店の売り上げは7カ国にある店舗でトップ。オールバーズ合同会社の竹鼻圭一代表は「日本でどれだけサステナビリティーに興味を持つ人がいるか懐疑的だったが、思った以上に受け入れられている」と話す。
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