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 著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイが出資して話題になった日本の5大総合商社(関連記事:賢人バフェットが総合商社へ出資、「伸び代」を示せるか)。11月6日に出そろった2020年4~9月期中間決算は、コロナ禍での危機耐性で明暗が分かれた。

 子会社を通じて5社に約5%ずつ出資したバークシャーだが、今後の買い増しや売却の動きは、各社の業績によって異なる可能性もある。「賢人」バフェット氏の動きは、総合商社の「横並び」を変えるきっかけになるだろうか。

5大商社に出資したウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイ(写真:Chip Somodevilla / Getty Images)

「景気変動への耐性が強いことを示せた」

 伊藤忠商事の鉢村剛CFO(最高財務責任者)は11月4日の記者会見でこう誇ってみせた。20年4~9月期決算は前年同期比12.6%減の2525億円ながら、7~9月期の1477億円は四半期単位では過去最高益となった。

 子会社のファミリーマートの税費用の減少(355億円)など一過性利益はあったものの、鉄鉱石や、中国向けの合成樹脂や日用品など化学品部門、情報・金融部門が堅調で、苦戦するアパレルやコンビニ、自動車販売を補った。

 同じく化学品関連が好調だったのが丸紅。4月前後に価格が急落したエチレンを、価格上昇後にさばいて利益を出した。電力や水、ガスなど生活基盤に関わる事業の収益も安定した。20年4~9月期の最終利益が前年同期比9.0%減の1016億円と、21年3月期の最終利益予想(1000億円)を超えたため、予想を1500億円に引き上げた。「従来の予想が保守的」(証券アナリスト)だったとはいえ、コロナ禍からの回復を印象づけた。

伊藤忠商事、三井物産、丸紅は21年3月期の予想に対し、6割超の堅調な進捗を見せている

 三井物産の20年4~9月期最終利益は前年同期比53.0%減の1100億円。鉄鉱石事業や基礎化学品のトレードが堅調で、21年3月期の目標1800億円に対して、進捗率61%に達した。

 一方、さえないのが三菱商事と住友商事だ。