コロナ禍が総合商社に大きな変化を迫っている。米中貿易摩擦でじわじわとダメージを受けていたところに、コロナ禍による経済危機がトレードの停滞と、資源・エネルギー価格の下落、そして投資先の業績悪化を招いている。幾度となく不要論を乗り越えてきた商社は、この危機をどう乗り越えようとしているのか。
「商社は人が財産」と言われる。本連載では、コロナ後を見据えて変革へと動き出した総合商社の動きを、変革を担う「人」を中心に描いていく。(写真:PIXTA)
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コロナ禍が総合商社に大きな変化を迫っている。米中貿易摩擦でじわじわとダメージを受けていたところに、コロナ禍による経済危機がトレードの停滞と、資源・エネルギー価格の下落、そして投資先の業績悪化を招いている。幾度となく不要論を乗り越えてきた商社は、この危機をどう乗り越えようとしているのか。
「商社は人が財産」と言われる。本連載では、コロナ後を見据えて変革へと動き出した総合商社の動きを、変革を担う「人」を中心に描いていく。(写真:PIXTA)
脱・資源偏重を経営の優先課題とする三井物産が着目したのが、東南アジアの経済成長と生活習慣病の広がりだ。2011年に出資した病院グループが持つ3000万人分以上の患者データを活用する健康・医療プラットフォームの構築を急ぐ。…
三井物産が東南アジアを中心に健康・医療プラットフォームの構築を急いでいる。2011年に出資した病院グループが持つ3000万人分以上の患者データを活用する。資源偏重の収益構造を脱するためにまいた種が芽を吹き、大きく育とうと…
総合商社大手5社の2022年4~9月期連結決算が出そろった。伊藤忠商事を除く4社が上期の最高益を更新し、全社が23年3月期通期の予想純利益を上方修正した。三菱商事は総合商社として初めて純利益が1兆円の大台に乗る。資源価格…
総合商社大手の2022年3月期の連結決算が出そろった。三菱商事の最終利益は前期比5倍超の9375億円となり、三井物産と伊藤忠商事を抑えて、商社トップに返り咲いた。3月末の時価総額、株価とあわせて「3冠」も達成。ハイレベル…
総合商社大手の丸紅が北米の穀物事業子会社ガビロンの売却と関連事業の再編を発表した。丸紅は2013年、同社を約2700億円かけて買収。「和製穀物メジャー」を目指す橋頭堡(きょうとうほ)として話題を呼んだが、穀物価格の低迷な…
三菱商事は12月17日、電力部門のトップを務める中西勝也常務執行役員が2022年4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。中西氏は、再生可能エネルギーを得意とするオランダの電力会社エネコを、中部電力と共同で約5000億円…
総合商社大手の首位争いが激しい。2021年3月期首位の伊藤忠商事、鉄鉱石事業が好調な三井物産、長らく首位を守り続けてきた三菱商事が、いずれも最終利益6000億円超えを視野に、三つどもえとなっている。ESGで逆風が吹いてい…
総合商社大手5社の2021年3月期決算が出そろった。最終利益では伊藤忠商事が4014億円で首位に立ち、長らく業界トップを走ってきた三菱商事は同1725億円で三井物産(3354億円)、丸紅(2253億円)に次ぐ4番手に転落…
伊藤忠商事が13日、社長交代を発表した。4月1日付で鈴木善久社長COO(最高執行責任者)は代表権のない副会長となり、新たに石井敬太専務執行役員が社長COOに昇格する。岡藤正広会長CEO(最高経営責任者)は留任する。
総合商社大手の三井物産は12月23日、社長就任時に「32人抜き」で話題になった安永竜夫社長が会長となり、堀健一専務執行役員が次期社長に就く人事を発表した。後任の堀氏は、世界銀行に出向した安永氏同様、「縦割り」の商社におい…
著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイが出資して話題になった日本の5大総合商社。11月6日に出そろった2020年4~9月期決算は、コロナ禍での危機耐性で明暗が分かれた。横並びの投資から、バ…
新型コロナウイルスの感染拡大で好業績から一転、厳しい環境に突入した総合商社。多様なビジネスを展開する商社にとって、外の世界を知り、なおかつ専門知識を持つ人材をどう生かすかが、今後の成長の鍵を握る。丸紅と豊田通商の事例を見…
メキシコの人事部門から米ニューヨークへ、中国のライフサイエンス部門からオーストラリアへ、韓国の金属部門から日本、そして米ヒューストンへ。住友商事では海外現地法人で採用した人材が別の海外拠点に異動するケースが増えている。グ…
ハナマルキの「液体塩こうじ」を使うとパンの焼き色が良くなり、スイーツの濃厚さが増すという。この特性を見いだしたのは、三井物産食料本部開発センター。商社の社員がパティシエらとともに働く開発センターの役割とは。
コロナ禍による移動制限の影響を受けているのは医療業界も例外ではない。医薬品情報を医師らに伝えるMRの訪問を禁じる病院が出るなど製薬業界に逆風が吹く。そんな中、2020年2月にオープンした医薬品情報ウェブサイト「ヤクジエン…
著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイは8月31日、日本の大手総合商社5社に5%超を出資したと発表した。「事業が複雑でよく分からない」と株価が低迷していた総合商社の評価が改まるきっかけにな…
2019年12月にデジタル地図大手・HEREテクノロジーズとの資本提携をまとめた三菱商事の田代浩司は、「非主流」のIT部門を歩み続けてきた。デジタルがすべての産業の礎になる時代が迫る中、DXを成し遂げるラストチャンスと奮…
新型コロナ禍が総合商社に大きな変化を迫っている。米中貿易摩擦でじわじわとダメージを受けていたところに、コロナ禍による経済危機がトレードの停滞と、資源・エネルギー価格の下落、そして投資先の業績悪化を招いている。幾度となく不…
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「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回
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