8月1日、東京・新宿の新宿マルイ本館1階に、米シリコンバレー発祥の展示・販売スペース「b8ta(ベータ)」が開業した。EC(電子商取引)専門のメーカーやスタートアップ企業の製品を展示し、消費者に直接見てもらうことを目的とする空間だ。「販売はするが、売ることが目的ではない」。マルイ1階の店舗で社員が店頭に立ち、接客するにもかかわらず、丸井の青野真博社長はこう言う。一等地にある一大商業ビルでありながら、丸井はなぜ、“ものを売らない店”を開くのだろうか。

棚の上に多様なジャンルやメーカーの商品が並ぶ
棚の上に多様なジャンルやメーカーの商品が並ぶ

 新宿通りに面した新宿マルイ本館。その1階に「ベータ 東京 新宿マルイ」がオープンした。店内には電子ペンなどのガジェットや化粧品、なでるとしっぽが動くクッションなど、100個以上のユニークな製品が並ぶ。その場で買える商品もあれば、ECでしか買えないもの、発売前の製品もある。

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