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 百貨店業態の凋落(ちょうらく)はユニクロやニトリなど専門店の成長やEC(電子商取引)の浸透に加え、大型施設にテナントを誘致するSC(ショッピングセンター)業態の普及も一因となっている。メーカーの商品を統一感のある売り場に並べ、新しいブランドを誘致することが得意だった百貨店。インターネットでどんな情報でも消費者が入手できるいま、その価値は薄らいだ。しかし、積み上げてきた取引先との信頼関係という強みはある。そごう・西武が6月に全面的にSCに改装した西武東戸塚S.C.(横浜市)に、百貨店らしさを残した売り場が誕生した。

写真左側に低価格コスメ、右側にデパートコスメが並ぶ(写真:的野弘路)

 「茶色でしたら、比較的どんな色の肌の方にも合いますよ」。横浜駅から電車で8分、住宅街が広がるJR東戸塚駅前の西武東戸塚S.C.。化粧品売り場「ミュゼ・ド・ラボーテ」で従業員にアイシャドーを探していると告げると、様々なブランドの商品を見せてくれた。