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 7月31日、皇居・宮殿「松の間」。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期されていた春の叙勲の大綬章親授式が行われた。燕尾服姿の榊原定征・前経団連会長(77)や荻田伍・元アサヒグループホールディングス会長兼CEO(78)ら7人が、天皇陛下から旭日大綬章などの勲章を授与された。

 叙勲の受章者は春と秋にそれぞれ4000人ほど。危険業務従事者叙勲と褒章も春秋でそれぞれ3600人、800人ほどが対象になる。受章は基本的に一生に一度で、経験する人が少ない正真正銘の晴れ舞台だ。

 中綬章などでも各省庁が設けた場所で伝達された後、皇居で天皇陛下に拝謁する機会がある。燕尾服やモーニングといった正装で宮中に向かうが、「何を用意すればいいのかわからない」という状態になるのが普通ではないだろうか。このニッチな「悩みごと」に目を付け、日本橋三越本店は2018年、「叙勲・褒章パッケージサービス」を打ち出した。

三越伊勢丹のアプリからも予約できるようになっている

 「日本橋三越に来ていただければ、支度を丸ごとお手伝いできる」。三越日本橋本店総務・業務ディビジョン業務おもてなし推進ストアディレクターの井上将大氏はこう話す。マナーに詳しい店員が多く、TPOにふさわしい服装や、記念品などの品ぞろえが豊富な三越には、叙勲・褒章に関する様々なノウハウや商品があり、まとめて請け負っている。