前回、「アプリが未婚・少子化の歯止めに? 婚活今昔物語」で見たように、古くは鎌倉時代に源流が登場していたともされる日本の「出会い」ビジネス。ここ数年でマッチングアプリが台頭してきたきっかけはiPhoneをはじめとしたスマートフォンの普及だった。
米調査会社アライド・マーケット・リサーチは、世界のオンラインデーティング(オンラインマッチング)市場規模は2017年の64億ドル(約6788億円)から25年には92億ドル(約9758億円)に成長すると予測する。
今や、全世界で出会いのスタンダードとなりつつあるオンラインアプリだが、「デーティングアプリ(Dating Apps)」というジャンルとしていち早くサービスが拡大したのは米国だ。米ピュー研究所の19年のリポートによると、米国では成人の30%がマッチングアプリを利用したことがあるという。パソコンや携帯電話での検索とは異なり、スマホならではのUX(ユーザー体験)が急拡大の背景にある。
例えば12年にサービスを開始し、爆発的にユーザーを増やしているアプリが「Tinder(ティンダー)」だ。

GPSによる位置情報を活用し、近くにいるマッチング候補を画面に表示する。表示された相手に興味があれば右、興味がなければ左に画面をスワイプするだけで次々に相手が切り替わっていく。簡単に相手を見つけてメッセージを送れる気軽さがうけ、今では190カ国に5700万人のユーザーを抱える最大手となった。
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