新型コロナウイルスの猛威は、日本が抱えるさまざまな課題や欠陥を明らかにした。世界の秩序が変わろうとする中、どうすれば日本を再興の道へと導けるのか。企業トップや識者による提言をお伝えする。(写真:PIXTA)
シリーズ
再興ニッポン

40回
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経団連前会長の榊原氏「社長が指名した取締役は何も言えない」
コーポレート・ガバナンスという言葉は、日本にもだいぶ根付いてきたように感じる。だが榊原定征・前経団連会長に言わせると、ここからが本番だ。仏作って魂入れずだと日本企業の成長はおぼつかない。折しも新型コロナ・ウイルスのまん延…
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キヤノン御手洗会長「分断の修復が日本の役割」
キヤノンを国際ブランドに育て上げ、経団連会長を務めた後に経営の第一線に復帰。後継とみていた前社長の病気療養を受けて5月に再び社長に復帰した。コロナ禍で日本が進むべき道を聞いた。
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エン・ジャパン鈴木社長「主観正義性が求められる時代に」
新型コロナウイルスの流行は産業構造の転換を促している。人が集まることが制約され、デジタルとリアルの役割分担が明確になる。この動きは、企業と人をつなぐ人材会社のビジネスモデルも大きく変える。エン・ジャパンの鈴木孝二社長に業…
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内閣府参与の原丈人氏「世界は『公益』に向かう」
格差の広がりと新型コロナの流行によって、株主資本主義を見直す声が高まっている。そんな中、内閣府参与を務める原丈人氏が以前から提唱してきた「公益資本主義」があらためて脚光を浴びている。大きく変わり始めた世界はどこへ向かおう…
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ポーラ及川社長「日本人の横並び気質は今こそ生きる」
インバウンド需要にブレーキがかかる中、今年1月に就任したポーラの及川美紀社長。その直後に拡大した新型コロナウイルスによる総マスク時代に、どう活路を見いだしているのだろうか。
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中満泉・国連事務次長「若者・女性を変革の主役にする勇気を」
日本人女性として初めて国連のナンバー3に就任した中満泉事務次長は、中東やアフリカなどの激戦地を歩き人道支援のための難しい交渉に従事した「危機対応のプロ」。そんな中満氏に新型コロナの危機の乗り越え方を聞いた。
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商人はお客に寄り添う! 「出社が基本姿勢」の伊藤忠・鈴木社長
企業トップや識者に日本が再び輝くための提言を聞くシリーズ「再興ニッポン」。今回は、伊藤忠商事の鈴木善久社長COO(最高執行責任者)。緊急事態宣言が解除された直後に、出社体制を通常に戻したのはなぜか。背景には、伊藤忠が重視…
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入山教授「経路依存性を克服するビッグチャンスを生かそう」
新型コロナウイルスの感染拡大は日本企業の経営に大きな影を落としている。目先の窮地をいかに乗り切るかも重要だが、ウィズコロナ、アフターコロナにおいて成長できる会社を再構築していくのは経営者の責任だ。「失われた30年」を過ご…
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サンリオエンタ小巻社長「日本は井の中の蛙になろう」
2014年にサンリオエンターテイメントに顧問として着任後、サンリオピューロランドの入場者数を大幅に伸ばし、業績回復の立役者となった小巻亜矢社長。コロナ禍でテーマパークが打撃を受ける中、どう立て直していくのか。そして、日本…
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三井住友FG太田社長「もう銀行だけでは成長できない」
コロナ禍は、国内メガバンクをはじめ金融機関の経営をむしばむ。だが三井住友フィナンシャルグループの太田純社長はこうした国難の今こそ、自らの業態の変革こそ欠かせないと考える。激動下での再興シナリオと近未来図をどう描くのか聞い…
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日薬連・手代木会長、子孫に胸を張れる国にするために必要なこと
どうすれば日本を再興の道へと導けるのか。企業トップや識者による意見・提言を発信しているシリーズ「再興ニッポン」。今回は日本製薬団体連合会(日薬連)の手代木功会長(塩野義製薬社長)に社会保障制度や感染症対策で国に求めること…
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佐賀県・山口知事「自分たちの街のことは自分たちで決める」
コロナ禍を機に、自治体やその首長の取り組み、発言に注目が集まっている。そんな中、一斉休校など混乱が続いた教育分野のIT化で独自の道を突き進む佐賀県。山口祥義知事は首長の構想力や住民との意思疎通が今まで以上に求められている…
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理研の松本理事長「科学技術立国を目指すなら充実した投資を」
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界中の科学者が感染の予防や対策につながる研究に力を注いでいる。日本を代表する研究機関、理化学研究所でも、緊急で新型コロナに関連したテーマを設け、研究を進めている。科学への期待がいつも…
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楠木建教授「『日本企業』と呼ぶのはもうやめよう」
企業トップや識者による意見・提言を発信していく「再興ニッポン」。一橋ビジネススクールの楠木建教授は「日本企業」という表現を使うべきではないと主張する。その理由とは。
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英ヘッジファンド共同創業者の浅井氏「日本は自ら強みを失った」
かつて世界で第2位の国内総生産(GDP)を誇っていた日本だが、2010年に中国に抜かれた後は2倍以上の差をつけられ、経済面で存在感が低下しつつある。その間、世界のビジネスの第一線で活躍してきた日本人は、どのような問題意識…
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ノーベル賞経済学者バナジー教授「日本は成長戦略にこだわるな」
経済成長はコントロールできない、移民は経済に悪影響をもたらさない……。最新の経済学の知見と世間の認識に大きなずれが生じ、分断が加速しているという。経済成長や格差に対する考え方を、2019年にノーベル経済学賞を共同受賞した…
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「米中2極による新冷戦」は大いなる間違い
新型コロナウイルスの感染拡大は世界に、そして日本に、どんなインパクトを与えたのか。日本リベラルの重鎮、寺島実郎氏に聞いた。同氏は「米中2極による新冷戦」という時代認識が間違っていることが明らかになったと指摘。日本は主体的…
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安藤忠雄氏「日本の停滞は、インテリが闘わなくなったからだ!」
数々の斬新な建物を設計し、世界を驚かせてきた建築家の安藤忠雄氏。戦後復興を経験し、がむしゃらに生きてきた経営者とも数多く交流してきた。安藤氏は、1990年代のバブル経済崩壊後からフラフラさまよう日本の在り方に警鐘を鳴らす…
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広島市信組・山本理事長「リスク取りすぐ融資。それが金融の役目」
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中小企業が苦境に追いやられ、地域の金融機関の存在意義が改めて問われている。そんな中、徹底した現場主義でスピード融資を実行し、コロナ禍で苦しむ中小企業を支え続けているのが、広島市信用組合…
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早大大学院・川本裕子教授「非対面でも信頼は築ける」
新型コロナウイルスの感染拡大で、人々の働き方や生き方が大きく変わる中、日本の企業や組織はどうあるべきなのか。企業統治などを専門とし、国内外の企業の社外役員を歴任してきた早稲田大学大学院教授の川本裕子氏に聞いた。
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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