平和憲法を、国民が望まないのに改憲しようとするリビジョニスト、という見方が海外にも強くありました。

香田:それが、この基調演説により「国際規範に則って、対立を力ではなく平和裏に解決しようとする人物」に変わったのです。安倍首相が考えていた理念を国際社会に決定的に理解させることができました。

 これは非常によい振る舞いだったと高く評価します。

 私は、このとき現場にいました。この会合直後の現地の雰囲気は特に、日本の完全試合とさえ言えるものであったと記憶しています。日本の価値観と理念を力強く明確に示した安倍首相と、決定的な反論さえできず言い訳に終始した中国との差異を各国に一瞬で理解させたからです。

第2のターニングポイントとなった2018年の訪中

 他方、第2のターニングポイントは2018年10月の中国訪問です。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り3784文字 / 全文5282文字

【初割・2カ月無料】有料会員の全サービス使い放題…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「森 永輔の世界の今・日本の将来」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。