習政権の安定を示した共産党政治局会議

武漢で新型コロナウイルス感染を拡大させた責任を追及する声が中国国内で高まっており、この矛先をそらすため、対外的に強硬な姿勢を示しているという見方があります。これをどう評価しますか。

天児:確かにそうした見方が日本のメディアにも、米国の中国ウオッチャーの間にもあります。しかし私は、習政権はむしろ安定した状態にあり、それゆえ、「米国と並び立つ強国」となる動きを進めていると分析しています。

 最も大きな根拠は7月30日に開かれた中国共産党政治局会議です。この場で注目すべき2つの出来事がありました。第1は、2022年に予定される20回党大会で李克強首相に代えて胡春華氏を首相に就ける案。

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